バスティオン
何時だったかも書いた記憶があるのですが、その時は内部のことまでは分かりませんでした。今回、少しだけ中身を知ることが出来ました。いや、スゴイ! 唯一無二のバイクと言って良いでしょう!
おそらく、あえてクランクなどのコンポを組み付けていない展示車。3Dプリントのラグがよく見える
プリンターから取り出したラグ。内部が中空でないことがわかる
驚いたことにカーボン部分はマンドレルにカーボンファイバーを巻き付けるフィラメントワインディング方式をとっている。しかも角パイプ部分まで!
https://www.facebook.com/bastioncycles
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金属用3Dプリンターを活用しているバイクメーカーと言えば、すぐにその名が上るバスティオン。チタンラグをプリントして製作しているのは外部からも見て取れるのですが、今回見てびっくりしたのは中身です。数年前に騒がれた最軽量金属素材、マイクロラティスのような内部構造をしているではないですか! あちらの素材はニッケル合金です。中空の格子状構造体とでもいうべき形状をしています。
https://tabi-labo.com/196888/lighter-than-dandelion
バスティオンのラグの場合マイクロラティスほど柔軟ではなさそうですが、内部骨格でもなく外部骨格でもない、どちらかというと樹木のような構造です。こんな構造をラグで実現出来るのは……、おそらく3Dプリンターのみでしょう。それも大量生産するのでもなく、予算がないということもないバスティオンだけかと。
ひょっとするとこうした構造のBBは軽さと反発力を兼ね備え、カーボン以上の能力を発揮してくれるかもしれませんね。もちろん、乗らないと分からないのですが(笑)。
驚いたのはもう一箇所。カーボン部分です。フィラメントワインディングで作って居るのですね。はあ、こりゃ面白い。小片のプリプレグを貼り込んでいく形式とは異なり、カーボンの繊維である本質を生かすことが出来るこの手法は、他の形式とはまた異なった面白味があります。
これら二つの素材を高いデザイン力でまとめ上げたバスティオン。このバイクも一生モノでしょう。
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