レモン・コンポジッツ
一瞬我が目を疑いましたよ……。
http://lemond.cc
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私、グレッグ・レモンが好きなんです。え、どうでもいい? そうですか……。来日したときにサインとかもらっちゃいましたよ。そして前のブログのボルトで出て来たボル太くんは、彼の元へ行きました(笑)。
自転車選手が引退すると体型はそのままか太ってしまう2極端に別れることが多いと思います。レモンもかなりガタイが良くなっていたんで悲しかったのですが……。違いました。あの人の体は筋肉です。何をやってか知りませんが(おそらく船)、とんでもない腕の太さをしていました。太っていると勝手に思って居て、済みません……。
で、久々にサイトを見に行ったのです。数年前のタイム製カーボンフレームから、モダンスチールロードのワショーに至り、さて何を開発していたんだろうと興味津々でした。そうしたら……、
コンポジット屋さんになっていました。
……え? ええええ!? 何が起こったんだ? サイトの間違いかと思ったのですが、見てみるとちゃんとレモンがいます。うわあ、本当にカーボン屋になったんですね。びっくりです。
とはいえバイクの開発も止めたわけではないようです。一応自転車の写真もあります。なんというか、小規模なヘクセルのような存在を目指しているんでしょうか? ただ自転車のジャンルだけにこだわって居るわけではないようです。
そこで提携したのがオーストラリアのディーキン大学。私は知りませんでしたが、日本にも窓口のある、企業とのコネクションもある大きな大学のようです。この分野におけるライセンスも多数取得していて、開発を順調に進めると共にコストカットにも繋げる狙いがあるようです。
拠点はアメリカ・テネシー州オークリッジ。実際に動き出しているのは自動車メーカーのOEM先との交渉なんだとか。
こうやってみると……、うん、非常にレモンらしい気がします。現役時代もカーボンの可能性にいち早く気づき、オリジナルのカーボンバイクを作らせたり、V2ブーメランのようなとんでもない代物を三菱レーヨンと作って居たりしましたから。なんというかちょっと視線が違うんですよね。頭が良いんでしょう。
最初のタイム製レモンバイクを見たとき、こうやって外部に委託してやっていくのだろうと考えていましたが、それを一段どころか2、3段飛び越えたことになっていました。時間は掛かるでしょうけど、オリジナルのバイクもそう遠くない未来にお目にかかれそうです。