マヴィック・コスミックカーボンアルティメイトUST
ちょっと意外なモデルがチューブレスレディ化してきました。マヴィックの最上位ホイール、コスミックカーボンアルティメイトです。
●スペック
■規格 700C F:100ミリクイック、R:135ミリクイック
■リム 3Kカーボン iTGマックステクノロジー 外幅26ミリ 内幅19ミリ 高さ40ミリ UST対応 新カーボンパッド
■スポーク UDカーボン 一部スチール R2Rパターン 20/20本
■ハブ カーボン
■カセットボディ インスタントドライブ360 シマノ、スラム、カンパニョーロ、XD-R対応
■対応タイヤサイズ 23~32ミリ
■最大空気圧 チューブレスタイヤ時 25C:6bar、28C:5bar クリンチャー時25C:7bar、28C:6bar
■重量 F:595グラム R:705グラム
最大の注目点となるUSTリム。ウレタンコア形式で作成される。
左がアルティメイトUST。右がアルティメイトチューブラーモデル。
カーボンスポークがリム内側だけでなく、サイド面とも一体化されているのがわかる
USTバルブが見える。チューブレスレディの証だ
左が旧型、右が新型のカセットボディ。本体とベアリングともに軽くなっている
フルカーボン製フロントハブ。ここも新型になった模様
こちらもフルカーボン製のリヤハブ。初代に見られたスポークテンション調節機能は削除されている
アルティメイトの軽さと剛さのキモとなる対面まで繋がったカーボンスポーク。これはライトウェイトなどとも共通する作りだ
新型の軽量カセットボディを搭載する
リムサイドにはレーザー加工が施され、高い摩擦力を実現している。ブレーキ制動力も高い
コスミックカーボンアルティメイトはそこまで高いリムハイトではないが、高い空力性能を持っているのがわかる
https://shop.mavic.com/en-int/cosmic-ultimate-ust-rr0921.html#1028=3283&1031=3465&1032=3467&1033=3693&1034=3487&1035=3501&1036=3506&1037=3509&1038=3512
New Mavic Cosmic Ultimate UST ultralight full carbon, tubeless-ready wheelset
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実は着々と重くなっているアルティメイト。初代は確か1100グラム台だったはずです。今は1250グラムです。とはいえこれはリムのワイド化とう流れの中で産まれた当然の増加です。そしてこのアルティメイトUSTもそこからちょっと増えており、1330グラムとなっています。
マヴィックにおける最軽量ホイールとしてプロでも愛用者が多いコスミックカーボンアルティメイト。このホイールが今の段階でクリンチャー化、しかもUST対応モデルとして出てくるとはだれも思わなかったのではないでしょうか? このアルティメイトUSTに近いと思われるのはボーラWTOです。カンパニョーロの12速化に合わせて登場したWTOは、リム内幅19ミリ、ボーラ初のチューブレスレディ対応のみというカンパの近未来構想が伺えるモデルです。ボーラWTOは明らかに空力を最大限に意識したモデルです。似たスペックを持つアルティメイトUSTはどうでしょう? リムがワイド化し始めた時点で、重量増は避けられない問題であり、そうすると走行抵抗の軽減やトラクションやグリップなどの性能向上する部分を磨かなくてはいけないのは必然です。コスミックカーボンアルティメイトUSTはチューブレスレディという武器を手に入れました。またさらにワイドとなることで空力面でも期待が持てます。その走りは……、どうなんでしょうね?
また、マイルンシュタイン24Eともちょっと似ていますね。外幅はあちらは24ミリですが内幅は19ミリで同じですし。しかしチューブレスレディ対応でない所は……、うん、アルティメイトUSTが上手です(笑)。まあマイルンシュタイン24Eには24Eにしかない美点がありますけど。
アルティメイトチューブラーのリム外幅は25ミリ。ということはわずか1ミリですが、USTの方がワイドということになります。26ミリというのは空力の向上と軽さとのバランスでのマヴィックの落としどころなのでしょう。リム断面も変わりました。初代がV字型でNACAデザインに近かったのに対して途中からU字型になり、その形状をアルティメイトUSTも引き継いで居ます。こちらは横風にも強いタイプですね。
リヤはスポークテンションを是正するためのオフセットタイプ。こういった部分は大切です。いくら軽量でも走りが満足できなければ意味がありませんから。
ディスクブレーキモデルは今回は間に合わなかった見たいですが、近く出てくるようです。コスミックカーボンアルティメイトUST、タイヤと合わせてキャリパーブレーキロードホイールの決定版となりそうです。
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