BMCよりエアロロード、タイムマシンロード登場!

BMCよりエアロロード、タイムマシンロード登場!
目次

BMC・タイムマシンロード

今現在のフラッグシップモデルであるロードマシンとは、異なったベクトルのバイクとなります。

□シマノ・デュラエースDi2仕様□

 

□シマノ・アルテグラDi2仕様□

 

□スラム・レッドEタップ仕様□

 

 

●スペック
■フレーム エアロダイナミック01プレミアムカーボン
■フォーク エアロダイナミック01プレミアムカーボン
■重量 フレーム:980グラム(54ミリ)、フォーク:410グラム、シートポスト:190グラム

 

 

 

 

 

 

  ICSエアロコックピットと命名されたハンドルセット 。ステム長100、110、120、130ミリ、ハンドル幅400、420、440ミリ。ドロップバー、ステム、コラムスペーサーまで一体化されたインテグラル仕様だ

 

ダウンチューブとシートチューブの間を埋めるようにセットされるボトル&ボトルケージ&ツールボックス。エリートとの共同開発だとか。この辺りをひとまとめに考えているのは最近のエアロロードの傾向の一つ

 

ヘッドチューブ周り。ワイヤーもワイヤーストッパーもなく、非常にすっきりとしている

 

フロントエンド。ディスクブレーキ側は前側にディスクブレーキキャリパーを覆うようにカバーがある。効果は亜あると思われるが、UCI規定に引っかからないだろうか?

 

リヤエンド。スルーアクスル仕様。おそらくレバーをシャフト内から引き出すのだろう。今あるスルーアクスルは頭が出ていることがほとんどだが、このタイムマシンロードはエンドの内部に入り込んでおり、表面的にフラットになっている。細かい所だが、空力のために妥協しない姿勢が伺える。リヤディスクもフラットマウント

 

フロントフォークからダウンチューブへの流れ。ここは空間を潰すのではなく流れを整えるのがトレンド

 

シートステー。コンパクトなリヤ三角なのはBMCは昔から。あまりワイド設計ではない

 

 

https://www.matosvelo.fr/index.php?post/2504/nouveau-bmc-timemachine-road-un-velo-aero-totalement-repense-et-innovant

TEXT

まあこのバイクは誰が見てもあそこが気になるでしょう。

ええ、ダウンチューブ〜BB~シートチューブのラインに設置されたダブルボトル&ストレージ部分です。BMCはこれを『エアロモジュール』としています。UCIルールを無視したトライアスロンバイクなどではこのセクションを埋めるようなデザインは普通に見かけることが出来ますが、マスドロード用バイクとしてはかなり珍しい部類に入ります。というかフル装備だとレースに出られません。なのでそういうときにはストレージ部分を取り外すことになるようです。……なんというか、大胆? 意味がない? うーん、うーん。表する言葉が見つかりません(汗)。バイクの剛性には関係ありませんし……。思い切ったデザインです。

ヘッドチューブ部をなんとか縦長にしたいというのがエアロロード作りをしている人からは感じられることが多いのですが、タイムマシンロードはそこは普通です。その代わりといっては何ですが、ダウンチューブが非常に凝った形状をしています。フォーククラウンから入ってきた風をヘッドチューブ上方へ行かないように導いています。そのために少し潰すような形状となっています。それがBB寄りになるとチューブ単体では思いっきりカムテール形状になります。しかしここにはボトルケージとボトル、さらにストレージボックスが来るため、ディープリムホイールのタイヤを装着したような断面になります。BB部の剛性はかなりありそうです。

フロントフォークブレーキ台座側にはエアーバッフルを追加。これによってヨー方向からの空気の流れを最適化出来たのだとか。ボルトのようなモノが写真では見かけられます。いかにも取り外し出来そうな感じです。これはUCIレースで許されるんでしょうか? うーん、わかりませんね……。

ケーブルも当然のことながら全内蔵。……もうショップが泣く姿しか目に浮かびませんね(苦笑)。近年のバイクはかなり内蔵化が進んでいますけど、自分でやるのが苦行になっているんじゃないですかね? ショップも面倒なのはプラスいくらか取ってもおかしくないレベルです。逆にスラムEタップなら少しオマケして欲しいですね(笑)。もちろんEタップだってセッティング箇所がありますけど。完全内蔵で油圧ディスクとは手間が雲泥ですよね。

しかし……、最新の空力理論に従っているデザインでしょうけど、他社と似ていますね。エアロモジュールがなくなると本当に分からなくなってしまいそうです。ホリゾンタルトップチューブの前三角、コンパクトな後ろ三角、ストレートブレードのフロントフォーク、インテグラルハンドルセット、カムテール断面のシートポストなど……。昔のBMCは強烈な個性がありました。それは一目で同社のバイクだと分かるほどでした。それが……。いや個人的には今回のタイムマシンロードはかなり好きです。特に白いモデルがお気に入りとなりました。設計思想にもTCCが息づいているようですし。しかし個性的かと言われると、?がともります。BMCのロゴもとてもおとなしめですし。ちょっぴり寂しい気もしますね。その一方でエアロモジュールは間違いなく個性的です。没個性的でありながら個性的というなんとも矛盾しているのが私の感想です。

 

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