トレック・マドン、SLRへモデルチェンジ!

トレック・マドン、SLRへモデルチェンジ!

トレック・マドンSLR

今まで9シリーズしかなかった孤高のエアロロードマドンに、バリエーションが加わり多くの人に手が出しやすくなる模様です!

マドンSLR9

      

従来はシートチューブを分割した形だったマドンのISOスピード。今回はシートマストが接続される上部分がL字型となりトップチューブへと接続される。トップチューブの下にある板状のパーツはISOスピードの調整装置。ドマーネで可能だった機能がシートチューブからトップチューブへ位置を変えてマドンにも移植された

 

前後ディスクブレーキ、スルーアクスル仕様となった

 

新型のインテグラルハンドル。ハンドル部の送りしゃくりの調整が出来るようになっている。ハンドルの固定は裏側の4本ボルトにて行う


●スペック
■フレーム OCLV700カーボン 12ミリスルーアクスル
■フォーク KFVフルカーボン 12ミリスルーアクスル
■メインコンポ シマノ・デュラエースDi2 ディスクブレーキ仕様
■ホイール ボントレガー・アイオロスXXX6チューブラー
■重量 フレーム:870グラム、フォーク:NA、シートマスト;151グラム、その他:80グラム

マドンSLR8

一新されたフロントブレーキ&フロントフォーク。より一層空気抵抗が削減されるだろうが、整備には手間の掛かる形状になった


●スペック
■フレーム OCLV700カーボン
■フォーク KFVフルカーボン
■メインコンポ シマノ・デュラエース リムブレーキ仕様
■ホイール ボントレガー・アイオロスプロ5チューブレスレディ
■重量 フレーム:NA、フォーク:NA、シートマスト;151グラム、その他:NA

 

ウーマンモデル

マドンSL6

マドンSLR6ディスク

 

これは比較用の2018マドン9.9

https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/

2019 Trek Madone Disc race bike blends aerodynamics, comfort & light weight

https://www.bikeradar.com/road/news/article/trek-madone-slr-and-madone-sl-full-details-images-and-pricing-52531/

TEXT

いや、このタイミングとは……。これで3大アメリカンブランドは皆新作と投入したことになります。

しかしマドンが普通の9.9からSLR9になるとは。いやびっくりです。しかもですよ、もっとマイナーチェンジくらいで行くのかと思いきや、完全なモデルチェンジとは恐れ入りました。しかもリムブレーキモデルもフォーククラウンのフレーム側に移行するというこちらもSLR化し、モデルチェンジとなる模様です。ランクとしては9から一つ落ちたSLR8となります。

そして兄弟モデルとしてSLR6ディスクとSL6が登場します。SLR6ディスクはSLR9ディスクの系統をそのまま突く最新モデルですが、SL6は2018までのマドン9シリーズをOCLV500カーボンで再現したバイクと受け取って良いかと。ブレーキはセンタープルですし。

マドンSLRは今までに比べてかなり直線的でエッジの立ったフレームに見えます。前後フォークも縦方向に長くなっていますし、シートマストもフレーム側がすっきりとしています。ISOスピードの形式が変わることとなったので、フレームはまっさらから設計し直しているのは間違いありません。

ホイールが異なるので同一に論じることは出来ないのですが、ディスクブレーキモデルは28Cタイヤ推奨、リムブレーキモデルは25Cタイヤ推奨となるようです。といってもディスクブレーキ仕様は標準では25Cのボントレガー・R4 320を履いていますから従来のタイヤに慣れている人も問題ないでしょう。

またジオメトリーがトレック従来のH1、H2からH1.5に移行することで一つのジオメトリーでより多くの対ダーに対応することが可能になったそうです。いやあ、これ、全くの別物です。

個人的にはSLR6ディスク(63万円~)が気になります。SLR9ディスク(113万9000円)の9割以上の性能がほぼ半額で手に入ります。

2019年もトレックのロードは……、強そうです(笑)。

 

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