元祖エアロロード、リドレー・ノアファストがモデルチェンジ!

元祖エアロロード、リドレー・ノアファストがモデルチェンジ!

リドレー・ノアファスト

次々と出てくる新作エアロロード。ベルギーの雄、リドレーも負けじとリリースしてきました。

ステム〜ヘッドチューブ〜フォークにかけての凹凸がほぼない。エアロロードの名前にふさわしい形状だ

 スルーアクスルエンド。少し後方に張り出ている部分は、おそらくディスクブレーキキャリパーが空気の流れを乱すのを防ぐ役割を担う

 

シートクランプも内蔵式に

 

フラットマウントディスク台座。リヤエンドはスルーアクスルだが、固定にはアーレンキーが必要に見える

□ディスクブレーキモデル□
●スペック
■フレーム 60t、40t、30t ハイモジュラスUDカーボン 142×12ミリスルーアクスル
■フォーク 60t、40t、30t ハイモジュラスUDカーボン 100×12ミリスルーアクスル

 

こちらはリムブレーキモデル ブレーキはダイレクトマウントだ。スペックはブレーキ以外ほぼディスクブレーキモデルと同じ

ハンドルセット

 

ハンドル周りのケーブルを内蔵する構造のインテグラルハンドルセット。正面から見て薄く仕上げられている。アヘッドスペーサーまで一体化しているのは良いが、出来れば最新のハンドルの送りしゃくりの調整まで踏み込んでいれば100点だった

 

チューブはFサーファスプラスという形状を採用。ラウンドやNACAタイプよりも空気がチューブから離れるギリギリまで留めておけるという。前方に設けられたへこみが始めにあえて渦巻きを生じさせることによって、可能になった

 

Nieuw: Ridley Noah Fast

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TEXT

エアロロードにいち早く取り組んでいたリドレー。ノアはその代表作です。デビューモデルは2016年だそうなので、その先見の明が伺えます。今ではSLとファストと別れましたが、元は一種でした。あのゴツイフレームは……、大好きでした! 効果があるんだかないんだか分からないスリットがフォークに入っていたりして、とにかくエアロだ! という雰囲気が全体から漂っていましたね。

それから比べるとこのノアファストはかなり普通です。しかし空力性能とはただチューブが細長いから良いのではない、エアロロードだからといって上り下りが疎かになっていいものではないということを各メーカーが認識し始めて、一見すると普通でもかなり空力に優れるバイクが増えました。このバイクもそうでしょう。

ハンドル周りからステム、ヘッドチューブ、フォークにかけて滑らかに仕上がったこのセクションをリドレーは『エアロノミック』と名付けました。またチューブにはFサーファスプラス形状を採用。前方に設けられたへこみが始めにあえて渦巻きを生じさせることによって空気が離れるチューブの末端ギリギリまでドラッグを生じさせないことに成功しています。これらは風洞実験から導き出されました。

乗り心地もなかり良いとのこと、それなのに空力的に有利であるのは最新バイクならではでしょう。ブレーキング性能もディスクブレーキなので高い基準を保っているようです。

ケーブル系統を完全に内蔵したフレームは美しいの一言です。……組む手間さえなければ(笑)。このノアファストもまた、2019年屈指のエアロバイクとなるでしょう。

 

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