ジャバ・テンポ
これはなかなか頭の良いフォールディング機構ではないでしょうか?
折りたたみ機構
チートチューブは二重構造になっており、前三角と後ろ三角が各々三角形を維持できる。間にエラストマーを挟むことによってサスペンションシステムも兼ね備える
BB部分が分割されていて、メインピボットとなっている
リヤホイールを外し、BBを軸として下側から前三角まで動かしていく。これだけでフレームを折りたたむ工程は終了する
折りたたみが終了すると全体はほぼ700Cホイールサイズになる。リッチーのブレイカウェイなども同じくらいのサイズになるが、工程の簡便さではテンポの方に軍配が上がる
Java Tempo, quando la pieghevole è una bici da corsa d’altissima gamma
https://www.facebook.com/Java-Bikes-HK-1522881311366279/
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あ−、いいですねこのバイク。上手いこと考えました。
私も昔ちょっと似たことをしていました。4バーリンクのMTBでしたけど。リンクのボルトをひとつだけ外してリヤ三角を前に持っていきました。その場合これとは逆に上回しでしたけど。よく考えた物だと自画自賛していました(笑)。
それから20年くらいの時を経て、ロードバイクで同じようなことをする人が出てくるとは……。特許を取っておけば良かった(笑)。まあ小径車ならBD-1がありますけど。あ、今はバーディでしたか? 最近見なくなりましたね。パシフィックが直にコントロールし始めてからなんだかよく分からなくなってしまいました。個人的には小径車だと、モールトンに次ぐくらい好きなんですけど……。
フレーム重量は1200グラムらしいです。文中では重いとなっていますが、ディスクブレーキ、スルーアクスルであることを考えるとそこまでではない気がします。産額も出るのヒュエズRSディスクでさえ900グラム台半ばです。リヤサスまでついているなら、この重量は妥当かと。また折りたたみ&持ち運びと考えた場合、あまりに軽くて肉厚が薄いものだと容易に破損してしまう可能性があります。これくらいなら安心かと。個人的にはブレーキはダイレクトマウントにしてしまえば組み立て時もワンピボットのキャリパーブレーキより再現性が高いでしょうし、油圧でない分どのような位置にしてもエア噛みもありません。海外への移動だと、気圧の変化も心配ですし(このバイクは機械式ディスクブレーキですけど)。
惜しむらくはバッグがなさそうなこと。専用のものがあれば完璧です。ブレイカウェイの美点は、ハードケースまで用意している点にあります。
ちょいちょい改良点も思いつきますが、それを思い起こさせるくらい可能性を秘めたバイクだと思います。