ツール・ド・フランスにて、農地縮小の反対の妨害行為

ツール・ド・フランスにて、農地縮小の反対の妨害行為

うーん、これは……。

以下引用

【AFP=時事】24日に行われたツール・ド・フランス(2018 Tour de France)の第16ステージ(カルカソンヌからバニェールドリュション、218キロメートル)で、現地の農家が大会の進行を妨害し、憲兵隊が使用した催涙スプレーが選手の目や口に入るアクシデントがあった。レース主催者は農家の行動を非難している。

 この日のツールでは、スタートから26キロメートルほどの地点で、農地の縮小に抗議するオード(Aude)県の農家が干し草の束を道に置いたり、50頭ほどの羊を放ったりしてレースを妨害した。

 そして、農家を追い払おうとして憲兵隊が使用した催涙ガスが風に流され、総合首位に立つチームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)や、マイヨヴェール(グリーンジャージー)をまとうボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)らの顔にもかかった。結局レースは15分ほど中断してから再開された。

「最終的に問題はなかった」と話した総合首位のトーマスだが、水で目を洗い、うがいをしなければならなかった。大会スタッフから目薬を渡されたサガンは「トウガラシスプレーを目に浴びたみたいな感じで、呼吸に影響もあった。直接的ではないけど、空中に漂っていたからね。ただ、10分もしたら問題なかったよ」と話している。

 しかし、大会ディレクターのクリスティアン・プリュドム(Christian Prudhomme)氏は「自転車ロードレースにはそもそも危険がつきもの。その危険が余計に増すようなことがあってはならない。選手はすでに十分なリスクを背負っている。はっきり言う。われわれは、選手がスムーズに走行できるようにする必要がある」と憤った。

 オード県は「道をあけようとしない反抗的な抗議者に対し、憲兵は彼らを追い返し、障害物を取り除くための行動を取らざるを得なかった。大会主催者は、集団が進路に舞った催涙ガスの影響を受けたため、レースを約15分中断する決断を下した」と発表し、この件の調査を始めたことを明かした。【翻訳編集】 AFPBB News

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180725-00000016-jij_afp-spo

引用終わり

TEXT

妨害行為はコースに干し草を積み重ねたり、羊を放ったりしたといった内容です。農地縮小の政策に反対して、農家がが主導したとのこと。催涙ガスによる選手への妨害もあったと聞いていたのですが、これは鎮圧する側が放ったモノのようです。選手へは翌日のレースへの影響はなんとかないようです。

まあツールにおいてこういったアピール活動というのは珍しくありません。時には独立運動の団体が主張をおこなっていたりしたこともありました。フランスの地方を訪れるビッグイベントというのはとても少なく、そこに住む人にとってはオリンピックやサッカーワールドカップよりも重要な存在であるのがツール・ド・フランスです。

とはいってもこういった関係の無いことに巻き込まれるのは選手達も良い迷惑でしょう。彼らには責任のないことですから。スポーツが政治から中立であることというのは近代スポーツの大切な支柱なのですが、実際にはまだまだというのが現実です。

せっかくのアピール機会だと思う農家の人達の気持ちも分かるのですが、無関係のところにその場を求めるのはよろしくありません。彼らの主張が正しいか否かはこの記事からではわかりませんが、そこは国なり地方行政なりの本当の相手にしなければ。

せめて怪我などがなかったことが幸いです。

 

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