イーヴィル・レコニングLB登場

  • 2018.07.28
  • MTB
イーヴィル・レコニングLB登場

イーヴィル・レコニングLB

アメリカ屈指のカスタムメーカー・イーヴィルからも29erエンデューロバイクです。

 

 

デルタシステム

ジオメトリー

https://www.vitalmtb.com/features/Norbs-Has-a-New-Ride-Meet-the-2019-Evil-Wreckoning-LB,2470

https://www.evil-bikes.com

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一昔前だとカスタムメーカーと言えばインテンス、ターナー、フォーズなどを指しましたが、最近では皆かなり大きくなったのであまりカスタムという名称が似合わなくなりました(笑)。今だとイーヴィルのようなところがふさわしいと私は思います。

イーヴィルの最大の特徴はなんといってもデイヴ・ウィーグル大先生の開発した『デルタシステム』サスペンションです。イーヴィルはこのサスペンションを採用以来今まで開発したフルサスバイクすべてに採用しています。ウィーグルといえばDWリンクが代名詞ですし、スプリット・ピヴォット・ポイントシステムもあります。共に数多くのメーカーで採用される中、このデルタシステムだけはイーヴィル一社の独占状態を保ったままです。どんな契約があったのか知るよしもありませんが、面白い動きです。ひょっとするとリンクが大きすぎて軽量化しにくかったりするんでしょうか?

デルタシステムは行ってしまえば高度なシングルピボットサスペンションです。BBとリヤエンドの間にはメインピボットがあるのみ。このサスペンションのキモはショックへのリンク構造にあります。リンク自体は一度前三角に接続されますが、ショック自体は一度も前三角に固定されないフローティングといっていいような設置をされています。ユニークな点はショックの両端から入力がされる構造であると言うことです。これによりデルタシステムは片側入力よりも敏感に入力に反応するサスペンションだといえそうです。

このレコニングLBはここしばらく多くピックアップしている29erのエンデューロバイクです。トラベルは161ミリなので、かなりロングトラベルタイプと言って良いでしょう。基本的にイーヴィル自身が下り重視のメーカーなので、フロントドライブ周辺はシングル専用、しかもチェーンデバイスがフレームと一体で装備されて居ます。これはイーヴィルの他のラインナップもそうです。これはイーヴィルならではと言えますね。またブーストエンド採用なので、これから出てくる最新ホイールにもきっちり対応出来ます。

現在のイーヴィルは新生イーヴィルと言って良い存在です。ですが復活直後にしばらく停滞していました。どうしたモノかと心配していたら、復活し、ここ数年は順調に来ています。今ではなくなりつつある個性的なメーカーなので、ぜひ頑張って欲しいモノです。

 

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