新アルミニウムエモンダ、ディスクモデルでフレーム単体1131グラム!

新アルミニウムエモンダ、ディスクモデルでフレーム単体1131グラム!

トレック・エモンダALR

トレックのエントリーロードバイク、アルミ製のエモンダ。モデルチェンジし、ディスクブレーキモデルとキャリパーブレーキを揃えます。

ディスクバージョン

 

キャリパーブレーキバージョン

 

 

 

 

ディスクブレーキ仕様。台座はフラットマウントとなる。リヤエンドはスルーアクスルなのだがかなり小型に仕上がって居る

 

キャリパーブレーキ仕様。ダイレクトマウントブレーキなので、一般的なモデルよりはハイパワーな制動力が期待できる

 

Trek’s new Émonda ALR mimics higher end carbon bikes w/ svelte aluminum frame

https://www.trekbikes.com/international/en_IN_TL/bikes/road-bikes/performance-road/%C3%A9monda/%C3%A9monda-alr/%C3%A9monda-alr-5-disc/p/24166/?colorCode=grey

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エモンダと言えばトレックが誇る世界最高クラスの超軽量カーボンバイクです。そのエンドモデルを担うエモンダALRは素材をアルミニウムと変更していますが、フレーム重量で1112グラム(キャリパーブレーキ)、1131グラム(ディスクブレーキ)とかなり軽量です。この重量は究極のアルミフレームと呼ばれるキャノンデール・CAADシリーズが1098グラム(キャリパーブレーキ)なので、ほぼ近しいと言って良いでしょう。

最初のアルミエモンダに比べて、随分変わりましたね。最初のモノはいかにもアルミフレームといった形状でしたが、今はヘッドチューブがカーボンの同じデザインになり、ダウンチューブのハイドロフォーミングも非常に滑らかです。BB86.5も導入され、フォークもテーパーコラムという装備はモダンメタルフレームとして高い戦闘力を持っていると思われます。

で今更ながらなんですが、溶接方法が変わったようです。インビジブルウェルドテクノロジーと命名されています。溶接部に寄ってみると確かにビード痕が見えません。名称までつけているということは溶接した痕を削るということでもなさそうです。おそらく溶接機を変えたのでしょう。ビードの波を細かくすることは放電の調整で可能です。しかしここまで見えなくなっているくらいだと従来のモノとはことなると解釈した方が自然な流れかと。ファイバーレーザー溶接なんかが思い当たる最新の溶接機ですが、溶接箇所を見るに太すぎます。さてなんなんでしょうね?

このエモンダALRはかなりの戦闘力を秘めていると私はにらんでいます。トレックは早い段階でOCLVカーボンにシフトしていたのでアルミの高級車というものが存在しませんでした。このバイクはトレック初の高級アルミバイクと言っても過言ではないかもしれません。

トレックのアルミフレームを担当している人は誰なんでしょう? このエモンダもそうですが、ドマーネのISOスピードモデルを作ったのと同一人物ではないかと私はにらんでいるのです。カーボンにすべてがシフトしていく中でとてもユニークな取り組みをアルミでしている。こういった人物はきっとかなりなオタクではないかと(笑)。旧クラインの技術者とかかもしれません。

 

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