コナ・カーボンプロセス29er、モデルチェンジ!

  • 2018.08.07
  • MTB
コナ・カーボンプロセス29er、モデルチェンジ!

コナ・カーボンプロセス29er

カナダMTBの雄、コナのエンデューロバイク・プロセス29erにカーボンモデルが登場します。

 

 

 

 

 

□カーボンプロセス29er□
●スペック
■フレーム 前三角:DHカーボン 後ろ三角;6061アルミ(153ミリ)
■ショック ロックショックス・スーパーデラックスRCT(160ミリ)
■フォーク ロックショックス・リリックRC2
■メーンコンポ スラム・XO1 イーグル
■ホイール WTB・KOMトレイル
■重量 NA

 

□プロセス153 CR 29□

 

 

 

□プロセス153 29□

 

□プロセス153 DL 29□

https://www.pinkbike.com/news/konas-2019-process-lineup.html

TEXT

27.5インチモデルはアルミとカーボンがありましたが、29erにはアルミしかありませんでした。その空白を埋めるべく新作がリリースされました。プロセスは世代的には2代目にあたり、今のモデルにはG2とつけられています。

サスペンションはコナはずっと4バーリンケージと言い張っていますが、リヤエンドの上側にピボットがありますからこれはシングルピボットです。しょうがありませんね(苦笑)。でもこの形状は長く開発が進められており、このプロセスにおいても多くのノウハウが蓄積された信頼のある形式です。性能は折り紙付きと言って良いでしょう。メインピボットはチェーンのライン上に存在し、ペダリングロスを防ぎます。

前三角、都区にダウンチューブの曲げ方が一昔前のスペシャライズドやジャイアントに似ています。まあこのS字型ダウンチューブはフォークからの負荷とBB部のねじれに対して非常に合理的な形状ですから、曲げの度合いは異なれど多くのメーカーで採用しています。しかし……、度が過ぎると一つ弊害が産まれます。それはバイクがえらくかっこわるく見えてしまうことです。特にスペシャのかっこ悪さぶりはひどかったなあ……。今では良くなりましたけど。コナはトップチューブとシートチューブのレイアウトでそこら辺を上手く緩和しています。特にシートチューブはこのカーボンオペレーターの最大の見せ場とでも言いましょうか、非常に特徴的な作りをしています。

リヤサスなどのリンク部分はチューブに削り出しのヨーク材などを溶接することが多いのですが、最近のカーボンなどは完全に一体化しており、剛性と軽さを両立させています。まあ見事と言うほかありません。また中頃からくの字に曲げられているのは、ホイールが沈み込んだときのクリアランスを保つためです。メインピボットがあまり高い位置にあるわけではありませんから、真円を描くホイール軌道は、後半フレームに近づきますから理にかなった形状なのです。

またリヤショックも新規格(といっても何年か経ちましたが)トラニオンマウントを採用しているので、ねじれに強く、正しい形でホイールから入力されます。

アルミモデルでも十分だと思いますが、コナは近年積極的にカーボンに取り組んでいます。27.5インチモデルやアルミモデルに遅れること1年で出て来たカーボンプロセス29er、きっと機体を裏切らないバイクだと思いますよ。

 

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