以下引用
(CNN) 米国人女性が米ユタ州の平地でレーシングカーに先導されて走る自転車の記録に挑み、平均最高時速183.9マイル(約296キロ)の世界記録を達成した。
それまでの世界最高記録はオランダ人男性フレート・ロンペルベルフさんが1995年に達成した167マイルだった。ちなみに183.9マイルのスピードは、チーターの走る速さのおよそ2倍に相当する。
世界記録を達成したのは3児の母でもあるデニース・ミューラーコレネクさん(45)。湖の跡にできた平原ボンネビル・ソルトフラッツで、レーシングカーと特別仕様の自転車を使って記録に挑戦した。それまでの最高記録保持者だったロンペルベルフさんも、同じ場所で、同じ方法によって167マイルを出していた。
先導するレーシングカーにロープでつながれたミューラーコレネクさんは、時速およそ90マイルまで加速。そこでロープを外し、そのまま自転車をこいで、4マイルから5マイルの区間で平均最高時速183.9マイルを記録した。
万が一転倒した場合のために、重さ約3.6キロのレザージャケットを身に着け、目を保護するためにヘルメットをかぶった。自転車をこぐスピードが先導するレーシングカーに追いつけなくなれば、風によって後方に吹き飛ばされる恐れがあった。
ミューラーコレネクさんは10代の時に自転車の全米レースで15回優勝した実績を持つ元チャンピオン。その後は家業や子育てのために自転車レースから離れていた。
息子の1人はゴールで母を出迎えた、記録達成の瞬間をビデオに収めた。ミューラーコレネクさんはこのビデオの中で、「私たちは限界を打ち破ったと思う」と喜びを語った。
引用終わり
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180920-35125878-cnn-int
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いや、スゴイです。何をどうしたら人間がこんな速度になるんでしょう? もちろん牽引車に途中まで引っ張ってもらって、その後風よけになってもらいながら超ハイレシオのギヤを漕ぐということは分かって居ます。それでも人力でほぼ時速300キロの世界に達するということに頭が混乱してしまいそうです(笑)。だって自転車でだと時速80キロを越えた当たりでも結構不安定になるんですよ? まあ私のバイクは凄く古かったので各部がノーマルサイズであることが多く、剛性面で高速域に不向きであるということは間違いないのですが。
さらに今回の記録更新者はデニース・ミューラーコレネクという45歳の女性ということも驚きました。
https://www.pinkbike.com/news/video-top-speed-world-record-smashed-at-183-mph-on-a-bicycle.html
https://www.pinkbike.com/news/the-final-randumbs-interbike-2018.html
男女ではやはり筋肉量と筋肉の出力が違います。単純に女性が不利なのですが、それを乗り越えての世界記録です。いや、スゴイとしか言いようがありません。
そしてその記録バイクですが、さっそくインターバイクで展示されていたようです。KHSとダウンチューブにロゴが貼られていますが、どこ製なのかはわかりません。当然ワンオフでしょうから。模様や継ぎ目から見るとカーボン製のようです。うーん、ヘッドチューブからでたにょっとした部分は確かカルフィーがショーモデルで着けていた気がします。そう言われるとカルフィーのタンデムバイクのストーカー側を改造したようなデザインに見えてきます。さて、どうなんでしょうね?
どこのバイクかはさておき、とんでもなく長いホイールベースと寝まくったヘッドアングル。さらに24インチ? クラスの小径タイヤ。フロントフォークにはDH用のロングストロークフォーク。すべてが高速域での安定性のための設計です。その一方でリヤサスがないのは、少ないヒューマンパワーを少しでも効率よく推進力に変換するためなのでしょう。
いやあ、尖ったバイクは何時だって面白いですね!
そして人力での最高速は300キロが目の前になりました。きっとこのデニースも狙っているでしょう。そんあに遠くない未来にそんなニュースが聞けるのではないかと。