フィジーク・テンポパワーストラップR5
フィジークの新作シューズは固定形式を替えてきた模様。
https://www.matosvelo.fr/index.php?post/2587/tempo-overcurve-et-powerstrap-r5-deux-nouvelles-chaussures-fizik
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これは……、初めて見ますね。
ハイエンドでありながら小洒落たデザインが人気のフィジークのシューズ。従来はシューズの固定にボアシステムかストラップを併用する形式を採用していたのですが、新型はガラリと変わるようです。このパワーストラップR5はエントリークラスに位置するかと。フィジークは数が少ないほど上級になりますから。
『パワーストラップ』と命名されたベルクロは、既存のものよりお遙かに太く広い範囲を覆っています。またマジックテープの面積もかなり広めに見えます。
……これ、結構良さそうです。現在バイクシューズで主流のボアシステムは簡単にシューズの締め付けを調整できるのが特徴です。いわゆる靴紐と違ってさらにワイヤが繋がって居るところはきちんと締め付けてくれる能力があります。シマノは随分と一本一本が独立して調整できるベルクロにこだわってきましたが、今ではボアの手軽さ確実さを受け入れています。しかし個人的には細いケーブルの締め付けは足の甲を局所的に締め付けてしまうのではないかとも思って居ました。フィジークの開発者でも同じようなことを考えている人が居たんでしょう、それを解決するかのような製品が出て来ました。
また、ラストもあまり先端が尖りすぎない形状をしているようで、ここもポイントを与えたいところです。
カーボン繊維強化ナイロソールなので、価格は119ドルと抑えてあります。しかし、最新のシューズのソールが硬すぎて辛い人や、まだビンディングペダルに慣れていない人には福音となるのではないでしょうか?