パナソニックサイクルテック海外事業の発表

パナソニックサイクルテック海外事業の発表

□XU1□ 用途:電動アシストクロスバイク

□ベロスター□ 電動スポーツバイク

上記のバイクをベースとして事業を展開していくことになる

http://cycle.panasonic.jp/products/eb_sports.html

以下引用

パナソニック サイクルテック株式会社と車載用部品の製造・販売を手掛けるパナソニックASアメリカ(Panasonic Automotive Systems Company of America、本社:ジョージア州ピーチツリーシティ)は、このたび、自転車や部品を提供しているケント・インターナショナル(Kent International Inc、本社:ニュージャージー州パーシッパニー)と協業することに合意しました。2019年度より順次、米国市場において共同で電動アシスト自転車の開発および販売を開始します。

ケント・インターナショナルは、前身となる自転車修理店を1909年にニューヨーク市マンハッタンのローワーイースト地区に開設。1958年には株式会社となり、現在では、米国全域の自転車店に自転車や部品を供給しているほか、20カ国以上で展開しています。

パナソニック サイクルテックは、1952年(昭和27年)に前身となる事業部を設立し、66年間にわたって自転車や自転車関連製品の企画開発から製造、販売までを一貫して手がけてきました。1996年には電動アシスト自転車を発売し、お客様のニーズに合ったモノづくりが支持され、電動アシスト自転車で国内トップシェア(※1)を獲得しています。

パナソニックASアメリカ社は、パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社傘下で、北米向けに車載インフォテインメントシステムはじめ、車載エレクトロニクスのOEMビジネスを展開しています。

今回の協業開始にあたり、パナソニック サイクルテックが、電動アシストクロスバイク「XU1」(2018年7月発売)とスポーツ電動アシスト自転車「ベロスター」(2018年9月発売)をベースにした米国専用モデルをケント・インターナショナルに供給し、ケント・インターナショナルが、強みを持つ米国市場で、2019年度より販売を開始する予定です。

また3社は共同で、2021年度までには、プレミアムな電動アシストマウンテンバイクなど北米市場向けに電動アシスト自転車を新たに開発し、販売していきます。

当社は、これまで培ってきた自転車の技術、モノづくり力を活用した製品を通して、電動アシスト自転車のラインアップ拡充と市場拡大を進め、新しい乗り方・遊び方を世界に向けて提案していきます。

  • ※1:2018年11月7日現在、パナソニック サイクルテック株式会社調べ

引用終わり

https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/11/jn181107-2/jn181107-2.html

ケントのHP

https://www.kent.bike

さらにです。

以下引用

パナソニック サイクルテック株式会社と、中国の自転車シェアリングサービス会社「北京モバイク・テクノロジー」(中国名:北京摩拜科技有限公司、以下、モバイク)は、このたび、IoT電動アシスト自転車分野で協業の可能性を検討することに合意しました。両社は自転車シェアリングサービス、レンタルサービス利用者向け新技術の共同開発について、検討していきます。

IoT電動アシスト自転車は、通信機能を備えた自転車がインターネットに繋がることで、スマートフォンによる電子錠の開錠や走行データ記録などを提供できるほか、GPSによる高い防犯性・追尾性と駐輪位置管理を実現します。

パナソニック サイクルテックは、1952年から66年間にわたって自転車や自転車関連製品の企画開発から製造、販売までを一貫して手がけてきました。1996年には電動アシスト自転車を発売、お客様のニーズに合ったモノづくりが支持され、電動アシスト自転車で国内トップシェア(※1)を獲得しています。

一方、北京モバイク・テクノロジーは、自転車シェアリングサービス「モバイク」を運営。中国の主要都市のほかシンガポール、イタリア、英国で事業を展開しています。日本では、モバイクの日本法人「モバイク・ジャパン」が2017年8月に札幌市で事業を開始しました。モバイクのシェアリング自転車は、利用者がQRコードをスキャンさせることで、解錠できる電子錠を備えています。

両社は、取り巻く環境が変化する中、信頼できるパートナーとして、お互いの経営資源や事業ノウハウを有効活用することで、お客様へのより付加価値の高い製品・サービスの提供が可能になると判断し、今回の協業の可能性検討の合意に至りました。

今後、電動アシスト自転車のシェアリング・レンタル事業などを通じて、より快適で安心な社会の実現に貢献していきます。

  • ※1:2018年11月7日現在、パナソニック サイクルテック株式会社調べ

引用終わり

https://news.panasonic.com/jp/press/data/2018/11/jn181107-3/jn181107-3.html

TEXT

……立て続けにとんでもないニュースが舞い込んできました。近頃日本の自転車企業としてなかったほどに大規模な海外提携が成されようとしています。とりあえず協業という形が見えるので、吸収合併ではないようです。ああ、良かった。海外メーカーも好きですよ? このブログで扱っているのはほとんど海外の情報ですし。でもこの国からバイクメーカーがなくなって欲しい、メーカーも完全に海外資本であって欲しいとは思いません。1社くらいはあっても良いと思いますけど(笑)。まあそれでも、MTBとロードを含めたラインナップを見ると、フルサスバイクすらないこの状況を覆してくれるなら海外資本もやむなしという考えもあります。

相手のケントは電動アシストの技術を持っていないようで、そこを欲したようです。サイトを見てみると……、ウォルマートに卸しているメーカーらしく、子ども車やクロスバイクなどが目出ちます。おお、ショーグンがあるじゃないですか! なんと懐かしい。でも29erや27.5インチの現代標準性能のバイクは見当たりません。基本的に量販のバイクと見なして良いかと。ドレルグループとは同じ巨大自転車グループでも別路線と言って良いでしょう。

ケントの抱えていない電動アシストバイクなので最初の頃は存在感を示す事は可能だと思われます。ただその後ですね。海外の走り方に合わせた電動アシスト自転車ではなく、Eバイクが必要という事を認識し発展させていないとこの提携も無駄になってしまいます。今現在はEバイクユニットがないアメリカですが、ないことが不思議なほどの工業国です。いつとんでもない性能を持つ製品が出て来てもおかしくありません。その時のためにも日本の電動アシストというものだけでなく、世界のEバイクというもののトップクラスのバイク作りを目指して欲しいところです。パナソニックのスポーツ車のデザインほかは正直世界標準とは言い難いところがありますし。流行がすべてとは言いませんが、29erエンデューロバイクやエアロロードがないメーカーって、海外では小さな工房くらいですから。

さらに中国の自転車シェアリングサービス事業者・北京モバイク・テクロノジーはシェアリング、レンタルサービスの利用者向けの技術開発を検討しています。これが中国に一方的に吸われて終わってしまうのか、はたまた大陸への橋頭堡になるのか。とても判断が難しい所でしょう。

またここでは触れられていませんが、中国のシェアリングバイク市場はとてつもない下り調子となり、不法に投棄されたバイクがレンタル所に返されることなく回収所に山のように積まれているそうです。しかも業者は手間が掛かるため引き取りにこないのだとか。このモバイクがそうなのかは不明なのですが、まだ提携交渉の段階とは言え相互が助け合える良い提携になるといいですね。

 

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