カーボンチューブレス&チューブラーホイールがアラヤから

カーボンチューブレス&チューブラーホイールがアラヤから

おそらくアラヤ初のカーボンホイールです。

■レーシングホイールチューブラー■
□スペック□
●リム UDフィニッシュカーボン バサルトファイバー チューブラー 幅23ミリ 高さ38ミリ
●ハブ F;20×R;24 オリジナルエンデューロベアリング搭載 ストレートプル カセットボディ3爪 51ノッチ
●スポーク サピム・CXレイ ストレートプル14-15-14 エアロ Fラジアル Rドライブ;ノンドライブ側2;1タンジェント

●ニップル サピム・アルミロックタイプ
●対応ブレーキ リム

●重量 F;550 R;670グラム
●価格 18万円

 

 

■レーシングホイールチューブレス■

□スペック□
●リム UDフィニッシュカーボン バサルトファイバー チューブレス 外幅23ミリ 内幅15.4ミリ 高さ38ミリ
●ハブ F;20×R;24 オリジナルエンデューロベアリング搭載 ストレートプル カセットボディ3爪 51ノッチ
●スポーク サピム・CXレイ ストレートプル14-15-14 エアロ Fラジアル Rドライブ;ノンドライブ側2;1タンジェント

●ニップル サピム・アルミロックタイプ
●対応ブレーキ リム
●重量 F;630 R;770グラム
●価格 18万円

http://araya-rinkai.jp

TEXT

どこかでアラヤのサイトがリニューアルしたと見てちょっと見に行ったのです。そうしたら……、驚きの完組ホイールがありました! アラヤが、カーボンホイールです。おそらく完組では初ではないかと。しかも! 『ARAYA』と刻印されたオリジナルのハブも驚きです!

今までロードの高級完組ホイールではアラヤは基本的にデュラエースを使用してきました。といっても9000番台になってからは(というかオーバーサイズ化してから)アラヤのコンセプトに合わなくなったのか、プロホイールは見なくなっていきました。まあアラヤは完組といっても完全に手組なんですけどね(笑)。行ってしまえば古典的、しかしロード乗りであのホイールが嫌いだった人はほとんどいないでしょう。ADX-1リムは……、今はないですね。ハイエンドのロードリムは16Bゴールドだけでしょうか? これはNJS認定品なのでなくなることはないのでしょうが……、寂しいですね。

MTBも……、おう、もう高級品というか使えるものがほとんどないです。一番グレードの高いモノでもピンジョイントですか。溶接でない……。一時はマヴィックと競るほどに世界中のメーカーにスペックインされていたのに……。さびしいです(涙)。まあ一回完成車のほうですけど撤退したほどですので、ずっと業界にいたメーカーと比べるのは酷な話でしょうか。

このレーシングホイールも、ディスクブレーキにもワイドリムにも対応していないのか……。スルーアクスルでもない。リム幅は23ミリで、ワイドリム最先端を行くジップなどは、NSWで28ミリ幅に至っています。時代ではないかなあ。最新のエアロロードにも似合わないどころか履かせることも出来ません。ワイド前提のタイヤも想定の性能とは違う結果になるでしょう(悪くなるとは限りませんけど)。

それでも! ここまで来たアラヤに拍手を送らざるを得ません! なぜなら! アラヤで育って来た人間だからです!

おそらくこのホイールを選ぶ人はそもそもそういったことは気にしないでしょう。クロモリのフルオーダーフレーム、もしくは昔から持っていたルックのラグカーボンに何を合わせるか? 軽量、ブレーキ対策(バサルトファイバー)、なんならチューブレスも選べる。おお、アラヤ良いじゃないという感じではないでしょうか? 実際、剛性や性能、規格からみてもそこらへんがジャストではないかと。黒地に黒ロゴという個性を抑えたビジュアルもどんなフレームにも合わせやすそうです。

性能的にもアラヤならおそらく裏切らないかと。スポークも定番な本数ですし、ドライブ;ノンドライブを2;1にしてあるなどスポークテンションの是正にも取り組んでいます。重量も軽めですが極端に振ってはいません。軽さ、空力、快適性、重量などがほどよくバランスの取れて居るホイールであると予想されます。

アラヤという信頼と、手堅くまとめたスペック。価格もカーボンホイールとしてはほどほどなレーシングホイール。バリバリのレース指向の人にはお勧めしませんが、結構支持されるのではないかなと思って居ます。唯一の欠点は……、名前ですね。レーシングホイール、いや悪くないですし、プロホイールの延長線上にあるとは理解できるのですが、如何せん個性に乏しい。ここまでシンプルだと、おそらく検索するのも困難です。このネットの時代にそれはかなりよろしくありません。中二チックでも良いので、素敵な名前を付けて上げて欲しいと切に願います。

 

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