ハンドル&シートポストに後付サスペンション!

ハンドル&シートポストに後付サスペンション!

 ステム

   

□キネクトサスペンションステム□
●スペック●
■サイズ 90、105×7°、120、100×30°
■素材 6061-T6アルミ
■重量 465〜535グラム

シートポスト

 

□キネクト2.1アルミニウムシートポスト□
●スペック●
○径 25.4、27.2、30.9、31.6ミリ
○長さ 350、420ミリ
○素材 アルミ
○トラベル 35ミリ

○重量 525(350ミリ)〜566グラム(420ミリ)

□キネクト3.1カーボンファイバーシートポスト□
●スペック●
○径 27.2ミリ
○長さ 330、380ミリ
○素材 カーボン
○トラベル 35ミリ
○重量 471(330ミリ)、487(380ミリ)グラム

Cirrus Cycles smooths bumps, reduces chatter w/ new Kinekt Suspension Stem

https://cirruscycles.com

TEXT

なかなか面白い製品です。

最近流行のグラベルロードからシクロクロスまで幅広く使えそうです。ステムとシートポストにサスペンションを組み込んで快適な走行を実現しようとする考えは昔からあります。しかし定着はしません。力のロス(入れにくさ)や重量加算もあるのでしょうが、なによりの原因は挙動の不自然さがあるのかなあと私は思っています。ステムはスイング式、シートポストはテレスコピック式がほとんどなので、伸び縮みがあるとポジションの相対的な距離が変わってしまう特徴がありました。

しかしこのキネクトのシステムはパンタグラフ式とでも言うべきリンク機構を採用しているのでおそらくそこまでの違和感はないと思われます。フロントサスの話になりますが、リンクタイプのサスペンションはテレスコピック式が沈み込み時にホイールベースが短くなるのに対して短くなりづらく、アンチノーズダイブ性能を備えています。このキネクト

特に可動部にはイグスのベアリングを採用するなどの凝りようです。ステムは20ミリ、シートポストは35ミリとごくわずかですが、衝撃吸収には必要十分でしょう。加えてこの手の製品では後回しになりがちなサイズも結構充実しています。

内部のスプリングは三種類らしいのですが、できればここはもっと種類が欲しいですね。体重や走行時の負荷は千差万別です。三種類ではちょっと……。でも出来たばかりでは揃えただけでも良い方でしょうか。ここは今後を期待ですね。

もちろんこのシステムは本来のサスペンションが持つホイールを路面に押しつけ空転を防ぐという最大の命題は実現出来ません。しかし通常のコンポに+600グラムほどで圧倒的な快適性を手に入れる事が出来ます。状況にも寄りますが、グラベルツーリングなんかにはかなり楽しいのではないでしょうか? スペシャ・ルーベにコラム部サスペンションが搭載されて好評を博しています。キネクトはそこまでいかなくても、そこの7割くらいの世界を見せてくれるのではないでしょうか?

 

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