アサートンバイクス・
ファーストフィフティカスタムカーボン29erエンデューロ
フレームはカーボンパイプと3Dプリンターによるチタンラグで構成されるハイブリッドフレーム
カーボンパイプはチューブ状なら比較的作りやすいはず
接着
●スペック●
□フレーム カーボン×チタンラグ
□ホイールサイズ 29er
□トラベル 150ミリ
Atherton Bikes opens slots for first fifty full custom, 3D printed carbon mountain bikes
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さて! 昨年の第一報から一年以上、遂にアサートンバイクスの市販モデルが姿を現しました。アサートン兄弟といえば、ダン、ジー、レイチェルの三人ともDHと4X、エンデューロをその専門としています。そのなかでもDHに力を入れているように見えたので、ファーストモデルはてっきりDHバイクかと思って居てのですが、登場したのはエンデューロバイクでした。しかも限定50台らしいですがオーダーも受け付けているらしいので、結構ビジネスを意識しているというかちゃんと食っていこうという意志を感じます(笑)。
このバイクすっごく好みです(笑)。いや、私はこのカーボンパイク×チタンラグというバイクにとても弱いのです。ええ、あれの影響ですよ。

あれ。
比べると随分違います。一番大きなホイールサイズもさることながら、ジオメトリー、各部のオーバーサイズ化、サスペンションのロングストリーク化……。テンションディスクはもう影も形もありません(苦笑)。
このエンデューロバイク、開発がアサートン兄弟というだけで興味を引かれるモノがありますが、関わって居る人達も一線級ばかりです。まずサスペンションデザインはデイヴ・ウィーグル、言わずもがなDWリンクの発明者であり近代サスペンションシステムで欠かすことの出来ない人物です。さらに3Dプリントチタンラグはイギリスレニショーの協力の下に作られています。図らずもつい先日ロータスで触れたイギリス産業界の大手企業です。カーボンはどこかは分かりませんが、きっと一流でしょう。
サスペンションは、リヤエンドのチェーンステー側にリンクがありBB裏側にメインピボットがある基本的な4バーリンケージのようです。ショックユニットへの入力も一般的な形状のリンクを介している感じです。
BB裏メインピボットはチェーンとほぼ同じ高さにあり、ペダリングロスを打ち消すデザインになっています。キックバックも強すぎないと思われ、誰にでも扱いやすく出来ているのではないでしょうか?
ケーブルは内蔵です。個人的にはメンテナンス性の良い外回しが好きですが、時代の流れでしょう。フレーム内部を通すことにより、切断などのトラブルから守ってくれるというメリットがあります。
このバイク、まだまだメーカーが小さいことを生かし、さらに3Dプリンターの特徴と相まって、乗り手の各寸法を伝えてほぼフルオーダーのように作られるのと、メーカーが持っているサイズと二種類から選べるとのこと。あら、スゴイ。そうなるとユーザーダイレクトの可能性が高いです。このネットが力をふるっている世の中だとこうなっていくのですね。
DHモデルはDW6という名称を与えられて居ます。モノ自体はどうやら存在しているようですが、私には見つけられませんでした。今後の展開としてよりショートストロークモデルや27.5インチバイクも考えているようです。作って居る人達が一流中の一流です。期待しないという選択肢がありません。29erのエンデューロバイクなら色々と使い勝手が良さそうです。
2020年、MTB最強最有力候補です。手に入れられた人は……、自慢しても良いでしょう(笑)!