プロエンデューロライダーのギヤ選択

プロエンデューロライダーのギヤ選択

https://www.sicklines.com/2020/04/10/enduro-athlete-setup-shimano-xtr-short-cage-derailleur-rd-m9100-gs-and-10-45t-cassette/

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ちと面白い記事がありました。エンデューロライダーのギヤ選択についてです。

12速時代になってフロント、リヤ問わず、基本的に選択が非常に限られるようになりました。それはローを取るかトップを取るかという選択をしなくても大丈夫なほどのギヤが予め存在するようになったからです。

リヤのギヤが現在のカセットスプロケットという形になったのは、破損や摩耗での交換の時を想定してというより、コースや乗り手の勝負所に合わせて交換するということが当たり前だったからです。ですが12枚、メーカーに依っては13枚のギヤを持つに至った最新バイクは前者の理由くらいでしか交換することを考えなくていいほどになりました。

しかし! エンデューロのプロ達はちょっと目の付け所が違ったようです。現在シマノ・XTRには二種類のカセットスプロケットがあります。10-12-14-16-18-21-24-28-32-36-40-45Tと10-12-14-16-18-21-24-28-33-39-45-51Tです。10〜45TはフロントダブルとXCを想定して設定されたギヤだと思われます(ダブルにはそもそもこちらしか使えない)。ですがこれを敢えてフロントシングルのバイクにエンデューロライダー達は用い始めました。それに合わせるのはもっともケージが短いRD-M9100-GSです。ここの印象先の文章ではショートケージとなっていますが、正確にはミディアムケージのリヤディレーラーです。しかし現行のXTRでは最も短いラインナップであることは確かです。

結局プロ達はレースの事しか考えなくて良いんですね。そのため、漕ぐのが無理ならばバイクを下りて押してしまう。カセットのレンジが狭くなること、リヤディレーラーが短くなることにはギヤ抜けが少ないことの漕ぎやすさの向上、シフトの高速化、グランドヒットリスクの削減などがあります。

この10〜45Tギヤ&ミディアムケージの組み合わせをイエティとアイビスチームの全体と、シマノがサポートする個人エンデューロライダーがほぼすべてが採用しているというのですから、これはエンデューロライダーの標準装備と言って良いのではないでしょうか。

興味深い情報を教えてもらいました。

 

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