セラミックスピードのシマノMTB12速用デカプーリーキット

セラミックスピードのシマノMTB12速用デカプーリーキット

セラミックスピード・OSPW X

おお、やっぱりでかい(笑)。

CeramicSpeed adds OSPW X ceramic pulley system for 12-speed Shimano XT, XTR

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デカプーリーの定番メーカーから、12速シマノMTB用キットがリリースされました。ライバルメーカー・スラムイーグル用は先んじていましたが、満を持してといった感があります。

しかしまあ……、でかい(笑)。ガイドプーリーが14T、テンションプーリーが18Tです。いくら見慣れて来たとはいえ、シマノは13Tです。テンションに至っては5Tも多いのです。アルミ製のボディにセラミックベアリングが入っているのですから、回転抵抗も少ないでしょう。それでいてケージがカーボンなのですから、グレードアップやってやった感があります! ああ、3Dプリンターで出力したチタンプーリーモデルがデュラエース対応でラインナップされていますが、あちらは13&19Tです。色々微調整していますね。

メーカー曰く、40%の抵抗削減とのこと(イーグルモデル)。デカプーリータイプは走った人の話しを聞けば効果はあると聞きます。プーリーの歯数の増加はリヤディレーラーのチェーン巻き取り量を増やしますし、リヤサスバイクには特に向くきます。さらにフロントシングルはリヤディレーラーへの負担が上がっていますから、巨大なプーリーによって多少なりとも緩和されているのでしょう。ケージのサイズも小さくしてあるようで、変速時の反応の早さも期待できそうです。

このキットはシマノ12速用コンポに対応します。なのでXTRとデオーレXT両方に取り付けることができます。新型XTはかなり評判が良いようなので、ユーザーはうれしい選択肢が増えますね。

ちょっと気になる点としては、上下共に偶数であるというところでしょうか。一応ですね、歯車というのは奇数同士である方が、更に言うと素数がかみ合わせが分散されて偏摩耗が少なく長持ちするとされています。14&18Tという数字はそこらへんを一切無視しています。まあ、意図的でしょうけど(笑)。それに対してシマノは耐久性を無視するわけにはいかないでしょうから、この数字に落ち着いているのだと思います。ここは短期の性能を取ったのでしょう。せっかく交換するのですから、純正よりも秀でたところがなければ意味がありませんし。

余談ですが、調べるためにメーカーのサイトに行ってみました。そうしたらですね……、

https://www.ceramicspeed.com/en/cycling/shop/oversized-pulley-wheel-systems/

なんだか前衛芸術か抽象画でもみているような気分になってきました(笑)。

購入時には自分のコンポに対応しているか注意が必要ですね!

 

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