コルナゴ、アラブ首長国連邦の投資ファンド傘下に

コルナゴ、アラブ首長国連邦の投資ファンド傘下に

https://www.bicycleretailer.com/industry-news/2020/05/04/colnago-sold#.XrQUhhvuOis

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買収のニュースです。イタリアンロードの雄コルナゴがUAE・アブダビに拠点を置くキメラインベスティメントに株式の過半数を取得されました。これによってコルナゴはキメラ傘下となります。

1954年創業のコルナゴも、半世紀以上の時を経て大手資本の参加となります。思えばピナレロもすでにルイヴィトングループの一員です。タイムもロシニョールグループですし、そんなにおかしいことでもないのかもしれません。

キメラはエルネストはまだ新開発の指導者としての立場にあるとしています。コルナゴ製品の品質を維持および改善を行うとも。なんでも文面通りに捉えるわけにはいきませんが、一応イタリアンロードの雄コルナゴという立場は継続しそうです。

中東マネーはすでにロードレースにもおよび、メリダのスポンサードになって居ることは周知の通りです。今後も中東、ひいては中国などの資金が欧米が主戦場の自転車レースに流れ込んで……、来るんでしょう。

ただ投資ファンドなので、いつまでキメラがコルナゴの株式を保有しているかはわかりません。キャノンデールなどのように、利益を見込めば売却するのがファンドの仕事です。ただこれはキメラだけでなく、コルナゴの都合も大きいと私は見ています。これまで企業としてのコルナゴを牽引してきた創立者エルネストも今年で88歳。今の経営の最前線ではないでしょうが、カリスマ亡き後の会社というのも不安定になりがちです。そこをフォローする目的もあるのではないでしょうか? プラス、今のコロナ騒動の影響も否定できないでしょう。今のイタリアは大変だと聞きますから。

コルナゴにどういった未来が訪れるのか……、見守っていきましょう。

 

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