1.8インチの衝撃!! ステアリングコラムは更なるオーバーサイズへ!

1.8インチの衝撃!! ステアリングコラムは更なるオーバーサイズへ!

https://www.pinkbike.com/news/spotted-ohlins-rxf-38-fork-specced-on-limited-edition-emtb.html

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オーリンズがステアリングコラムの限界突破をしようとしています。

先日出て来たDH38の新バージョンが話題になっていました。

https://www.pinkbike.com/news/ohlins-launches-the-updated-dh38-m1.html

ワールドカップや世界戦で順調に勝利を重ねているオーリンズ。DH38はDH38m.1となりました。変更点は……、低速ダンパーのニードルやダンパー内のワンウェイバルブの変更、エアスプリングの空気室の耐久性を高めるために新構造にする、潤滑剤を新しく、オイルシールもより低抵抗になど、細かいですがかなり多く野部分に手が入れられています。RXF 36.m2とかなりパーツの共有化が図られたそうです。メンテナンス製はかなり向上してます。

これもそのうち触れようと思って居たのですが、それ以上に衝撃的なものがありました。それはステアリングコラムに今までのワンポイントファイブ(1.5インチ)を越えた1.8インチ規格を採用したRXF38m.1です。

フォークそのものはDH38のシングルクラウンバージョンと考えて良いかと。29erに対応し、180ミリトラベルを持ちます。そして1.8インチのコラムを持ちます(おそらくステム側はオーバーサイズのテーパード式でしょう)。この『スーパーテーパー』規格は実はSRサンツアーも試しているらしく、ドイツのブルズというメーカーのEバイクに昨年のユーロバイクですでに装備されていたとか。

ちょっと、というかかなり驚きましたが、今のところ1.8インチコラムはEバイク用の規格となるようです。おそらくですが、剛性が足りないということではなさそうです。バッテリーの搭載場所であるダウンチューブが太くなり、それを受け止めるヘッドチューブが相対的に細くなってしまった→ならフロント回りを含めてさらにオーバーサイズ化しようということらしいです。

このオーリンズ・RXF38が着いているバイクは Thok・TK01 LTDというエンデューロ系Eバイクです。SRサンツアーの着いていたブルズもEバイクです。現状では1.8インチコラムはEバイク用と考えて間違いないでしょう。しかし、この規格がバイクに採用されてもおかしくありません。高剛性と軽量化はスポーツバイクが求める永遠の命題ですから。

個人的には正直過剰ではないかと思います。しかしロードですらワンポイントファイブテーパーコラムは一般的になりました。それ以上にハードな使用を求められるMTBではその先を踏み出しても全くおかしくありません。フロント回りの安定化は本当に効きますので。

さて、これは未来か、はたまた徒花か。

続報が待たれます。

 

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