ロードタイプEバイクの2018決定版か? フォーカス・パラレーン2!

ロードタイプEバイクの2018決定版か? フォーカス・パラレーン2!
目次

フォーカス・パラレーン2

むーん、格好いい! というか、なんでこうやってまとめることが出来るんだろう? しみじみ思ってしまいます。これがゲルマン民族の底力か!?

9.9

●スペック
■フレーム カーボンSL Eバイクディスク ロードブーストエンド148×12ミリスルーアクスル
■フォーク カーボンディスク ロードブーストエンド110×12ミリスルーアクスル
■モーター FAZUA・エバーション 60Nm 250W
■バッテリー FAZUA・エバーション 250Wh リムーバブル
■メインコンポ シマノ・デュラエースDi2
■ホイール DTスイス・ERC1450DB
■タイヤ コンチネンタル・GP4000 S2(最大タイヤ幅35ミリ)
■重量 NA

 

9.8

●スペック
■フレーム カーボンSL Eバイクディスク ロードブーストエンド148×12ミリスルーアクスル
■フォーク カーボンディスク ロードブーストエンド110×12ミリスルーアクスル
■モーター FAZUA・エバーション 60Nm 250W
■バッテリー FAZUA・エバーション 250Wh リムーバブル
■メインコンポ シマノ・アルテグラDi2
■ホイール DTスイス・RR521スプラインDB
■タイヤ コンチネンタル・GP4000 S2(最大タイヤ幅35ミリ)
■重量 NA

 

9.6

●スペック
■フレーム カーボンSL Eバイクディスク ロードブーストエンド148×12ミリスルーアクスル
■フォーク カーボンディスク ロードブーストエンド110×12ミリスルーアクスル
■モーター FAZUA・エバーション 60Nm 250W
■バッテリー FAZUA・エバーション 250Wh リムーバブル
■メインコンポ シマノ・105
■ホイール DTスイス・RR521スプラインDB
■タイヤ コンチネンタル・ウルトラスポーツ2 28C(最大タイヤ幅35ミリ)
■重量 13.5キロ

 

9.7

●スペック
■フレーム カーボンSL Eバイクディスク ロードブーストエンド148×12ミリスルーアクスル
■フォーク カーボンディスク ロードブーストエンド110×12ミリスルーアクスル
■モーター FAZUA・エバーション 60Nm 250W
■バッテリー FAZUA・エバーション 250Wh リムーバブル
■メインコンポ シマノ・アルテグラ
■ホイール DTスイス・RR521スプラインDB
■タイヤ コンチネンタル・GP4000 S2(最大タイヤ幅35ミリ)
■重量 NA

 

パラレーン2の心臓部、BB分のモーターユニット。オリジナルクランク共通してが装備されて居るので、貫通したBBシャフトがユニットから飛び出ている形式だろう。コンパクトな設計で、フレームのラインを崩さない

 

バッテリーはダウンチューブに。大型ではあるが、バイクにおけるもっとも下の部分に限りなく近いので、走る上で違和感は少ないだろう

 

ハンドルに取り付けられたバッテリー残量などを示すモニター部。モーターユニットとはブルートゥースでデータをやりとりする

 

エンドはスルーアクスルだがブースト規格を採用したもの。ロードタイプのバイクでは極めて珍しい選択だ。今後ロードEバイクのスタンダードになるのだろうか?

 

ちゃんとフロントダブルであるところが良い。またチェーンステーも中程から横方向へつぶれており、振動吸収性も高そうだ

https://www.focus-bikes.com/int/catalog/category/view/s/paralane/id/178/

https://www.arueda.com/nueva-focus-paralane2-la-nueva-e-road/

https://www.bikeradar.com/road/gear/category/bikes/road/product/focus-paralane-2-review-52064/

Review: Focus Paralane2 9.6 electric road bike – 1.000 km range?

TEXT

見事な完成度です。もちろん走りは分かりませんが(苦笑)。でもこの時代、大外れってほとんどありませんし、フォーカスも十分に信頼の置けるメーカーです。まず間違いないでしょう。

パラレーンはグラベルロードとして先にあった存在です。しかしパラレーン2はEバイクとなり、全く異なる存在となりました。ここまで違うなら、新しい名称でもいい気もしますが、おそらくパラレーンから引き継いだ骨子があるのでしょう。

このパラレーン2。はじめはモーターユニットがなかなか見えず、悩みました。さらに見つけた歯良いのですが、何なのかよく分からない。シマノ・STEPSにしてはユニットが小さすぎるし、ヤマハという線も大きさ的にない。ならば無難なのはボッシュだが形状が全く違う。まあボッシュは同郷ですから、協力してコンパクトなモデルを作ったのかな? そう思ったのです。ところがバッテリー、モニター、モーターの諸元を見てみると『FAZUA』という見慣れぬブランド名が。検索をかけたところ……、げ、全くの新メーカーではありませんか! しかもドイツの!

そう、このパラレーン2,もっともエントリーグレードである9.6で13.5キロというEバイクとしてかなりの軽さを持っているのです。上級モデルは電動になってしまうのですが、ホイールや他のコンポーネントを考えれば更なる軽さは約束されたようなものです。11キロくらいにはいけるのではないでしょうか? この軽さの秘訣は……、

 

エバーションユニットの分解図。左からBB(1.31キロ)、ドライブパック(2キロ)、リプレーサブルバッテリー(1.38キロ)となる

これはドライブユニットの分解図

 

これがエバーションユニットの現物

https://fazua.com/en/

このFAZUAのエバーションというドライブユニットだったのです! 私は初見なのですが、創業も2013年ということですし、サイトにもこのドライブユニット一つしかありませんので、これからのメーカーでしょう。

ユニット自体に目を向けると、左からBB(1.31キロ)、ドライブパック(2キロ)、リプレーサブルバッテリー(1.38キロ)となり、決して超軽量という訳ではありません。ボッシュを引き合いに出すと、ドライブユニットが3.3キロ、バッテリーが2.5キロ。なので計5.8キロ。4.7キロと比較すれば1キロほどです。大きいと言えば大きいですが、そこまでという感じではありません。

FUZUAの美点は重量よりもそのコンパクトさにあるのではないかと私は思います。ボッシュもシマノもヤマハもパナソニックもBB軸の前にもう一つ大きな回転体を設置する形状です。そころがFAZUAはモーターをピッチ方向ではなく、ロール方向にもってきて方向変換させる方式を採用しています。これだとまさにこのパラレーン2のようにダウンチューブにすべての機械を納めきることが出来ます。トルクも60Nmと一割以上上回っていますし、かなり期待できそうです。

さらに面白いのはエンドです。フロントは110×12ミリスルーアクスル、リヤは148×12ミリスルーアクスルというロードバイクではまずお目にかかれないブーストエンドなのです。ここを広げると基本的にはスポークを左右に張り出してレイアウトすることが可能になり、剛性が高くなります。モーターによりアシストされるライダーパワーを受け止めるホイールの強さを求めたんでしょう。

それに従いQファクターが広くなっているはずですが、純粋なロード乗りはそこに違和感を保つかもしれません。果てしなくロードバイクに近いのでそこら辺が残念とも言えます。そこは気にしない人もいますし、MTB乗りにはパラレーン2の方が狭いでしょうから関係ありませんね。

とりあえず……、乗りてー!

 

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