一足お先に1×13SPEED! ローター・新油圧変速システムリリースへ!!!

一足お先に1×13SPEED! ローター・新油圧変速システムリリースへ!!!

ローター・1×13速ドライブトレイン

本当に使える13速がやってきたようです!

リヤディレーラー

パンタグラフスプリングが外に出ている独特なデザイン。もちろん近代オフロードディレーラーに必須のチェーンテンションロック機能も装備している

カセットスプロケット

 

 

本当に13枚ある!

 

 

■ロード      10~36T
■ロード/グラベル  10~39T
■グラベル     10~46T
■MTB       10~52T

カセットスプロケットの歯数構成は4つのようだ。詳細な歯数構成は不明

シフター

変速機はプッシュプッシュ型。どうやら12速と13速を切り替えることができるようだ

リヤハブ

スプロケットボディは現行のシマノ規格。しかしハブボディ側のフランジ感覚が狭め裸れていて、OLDも一緒だがローターが用意する1×13速専用ハブしか使用できない

 

https://www.pinkbike.com/news/rotor-13-speed-drivetrain-eurobike-2018.html

http://www.velovert.com/information/13880/rotor-le-treize-vitesses-est-dans-les-tuyaux

EB18: Rotor 1×13 ratchets up drivetrain wars w/ 13-speed hydraulic road/gravel/MTB group

https://www.bikeradar.com/gear/article/rotor-1×13-groupset-details-specs-52573/

TEXT

よもやローターが13速リリースナンバーワンに名乗りを上げてくるとは思いも寄りませんでした。

ロード用コンポ、ウノの後に続くグレードがなかなか出てこなかったので、ひょっとするとローターのトータルコンポはこれで終わりかとも思ったほどです。ところがところが、なんと1×13速コンポ、しかもMTB専用と思いきやロード&グラベルロードも共用というしたたかなスペックでローターコンポーネント全体を底上げしてきました。

どこから触れればいいのやら……? まずはリヤディレーラーからにしましょう。これ、とても凝っています。油圧制御であることは当然なのですが、パンタグラフ部のスプリングを外に追い出してしまいました(通常は中にある)。そこまでして何がしたかったのかというと、ガイドプーリーとテンションプーリーの接続を遮断しました。……意味がわかりませんね。私も意味がわかりません(苦笑)。構造はケージ部分を書くプーリーに分離させているということなんです。裏から見るとわかります。オープンプーリーケージ設計と言うらしいですが、これによってチェーンが外しやすくなるとかなんでしょうか? 一応昔、サンツアーかサンプレックスか忘れましたがこんな風にケージを途中で分離した製品がありました。もちろんすぐに元に戻りました。剛性が落ちてしまうので、性能を落としてまで得るメンテナンス性の無意味さを悟ったからだと思います。このローターの意味はイマイチ分かりませんが、そのうち詳細が出てくるでしょう。

カセットスプロケットのピッチは基本的に12速用を採用しています。なのでチェーンは12速用が使えるとのこと。スプロケットボディはシマノ11速までの標準タイプです。なんでこれで13枚の歯が取り付けられるのかというと、フランジ部を狭めて、フリーを奥においこんでいるからだそうです。ですので今現在はこの規格で設計されているローターのハブしか使用できません。でもこのコンポを使いたいという場合は、トップの10Tを外すことで一般的なシマノスプロケットボディを採用したハブに装着することが出来るそうです。な、なんだかややこしいです(苦笑)。

気になる歯数ですが、MTB用だと10~52Tと10~46Tというシマノに近い構成がラインナップされています。そこにロード用、ロード/グラベル用という2種類が追加されます。ローの4枚はアルミ製でそこからトップまでがスチール製とのこと。一体にして最終的に加工されるそうです。

他にもクランクセットなどもありますが、このコンポのキモは間違いなくドライブトレインです。ロードと違ってブレーキコンポが出て来ていませんが、ここはマグラを取り付ければ万事めでたしということ(笑)。クランクセットはローターが昔から出していますから悩む必要はないでしょう。

それにしても今年はとんでもない量のMTBコンポが出て来ました。今までは基本的にシマノとスラムを抑えておけば良かったのですが、その倍以上のものが今までですら見かけられています。ひょっとするとさらに多くなるかも……(FSAも可能ですしね)? 性能で言えば2大メーカーに敵うはずはないのですが、このローターのように13速というような差異を個性として打ちだしてくるメーカーも現れました。

2019年、ちょっと面白いのではないでしょうか?

 

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