カンパニョーロの未来の断片

カンパニョーロの未来の断片

これ、去年見かけた時から書きたかったんです……(汗)。

 

 

 

Patent Patrol: Shimano, SRAM, & Campagnolo all file major drivetrain updates

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はい、未来です(笑)。

というだけでは何もわかりませんね!

カセットスプロケット周辺の新しいパテントなんですが……、カンパも考えていますねえ。

まずトップが10Tという、よりコンパクトなドライブトレインにするための布石が目に付きました。基本的に機会は軽薄短小が進歩の経路です。10Tになることでクランクセット部のギヤを小さくすることが可能になり、軽量化、高剛性化に繋がります。フロントシングル&メガレンジの流れではリヤ側ギヤの小径化にはなかなか結びつかないかも知れませんが、それでもわずかながらでも軽くなるでしょう。またまた小さくなることはカーボンフレーム、さらに太めのエアロ形状を取っている現状のバイクには取り付けやすくなることにもなるでしょう。

そして裏返してみれば……、なんとスパイダー部がカセットボディと一体化しようとしています。もう若い人には縁のない世界でしょうが、デュラエースでいえば、7400の前の時代、考え的には同様な時代がありました。ここら辺が現代のカセット方式になったのは、軽量化、カセットスプロケットの交換の迅速化などが要因としてあるでしょう。また当時急速に台頭してきたMTBの存在も大きいかと。このフリーから外れてしまう構造はどうしても防塵性に難があります。今でこそリヤハブが滑らかに回るのは当然のことなのですが、実は結構大変なことでもあります。その防塵と回転を両立させるには回転部分を一括してリヤハブに内包するということが解決策だったのですね。でもそれがその後30年スタンダードとして成立しているのですから、確信的アイディアと言って良いでしょう。

それが素材、工作機器、アイディア等により新たなシステムとして甦ろうとしています。面白いですねえ。

How to recover faster for downhill racing

ただ布石のような流れはありました。現在のサードパーティーのカセットボディは工具もなく簡単に取り外すことが出来るようになって居ます。もうラチェットのツメがすぐに見えます(ここに誇りなどが入らないように気をつけないといけません)。スラムのXDボディも簡単です。基本、シマノハブで育った人間としては、分解して、巨大な六角レンチで取り外すカセットボディとは違い、もう本当にあっさりと外れるハブたちを見たとき、これで大丈夫か? と本当に心配でした(笑)。

この新フリー機構はスパイダーアームがボディ側に付いて歯とはボルトで固定するようにみえます。ひょっとするとそこまで含めてシステムかもしれません。とすると……、結構高くなりそうですね(汗)。でも進歩には犠牲はつきもの!! 新しい流れを目にするのは……、そう遠くないかもしれません。

 

 

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