カンパニョーロの未来2

カンパニョーロの未来2

遅ればせながら、やっと大御所が腰を上げました。

 

 

Patent Patrol: Campagnolo charges up with power meter & strain gauge patents

 

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なぜかキーボードに良く裏切られるbikebindです。

なんだかなあ……。

なぜそんなにワイを……?

そんなに悪いことをしたっけ……?

パソコンもいつのまにやら9年選手なので、もうダメなのかもしれません(涙)。

モニターもなんだかよく見えない……、はっ! これは老眼!?

oh……。

 

さて。

この前の続きのようなエントリーです。

このパテントイラスト、カンパニョーロのパワーメータークランクの新型のようです。

スラム、シマノとすでに他のライバル達はラインナップに揃って居ます。それから考えると随分時間が掛かったなというのが率直な感想です。誤解を恐れず行ってしまえば、カンパは電子系が苦手です(と言うか自転車業界のほとんどのメーカーに言えることでもあるのですが)。オリジナルサイクルコンピュータ・エルゴブレインを止めたのは……、10速時代でしたか? パーツ同士の接続が小さな無線なら生き残りようもあったとは思います。まあ、フライトデッキもなくなったんですけど……。ま、パワーメータークランクはSRMの製品があれば大体問題ありませんが(苦笑)。

でもやっぱり自社で揃えたいというのが人の情けというもの! そしてそれは万国共通のようです。

この新型パワーメータークランクはスラムやシマノのスパイダーアーム自体、または一角に居候しているタイプとは異なり、クランクアームの内部に内臓される構造を採用しています。SRMとかもスパイダーアームとクランク内にしていますから、ちょっと珍しいですね。

なんというか……、今ハイエンドカーボンクランクで採用されている中空タイプは、普通は芯材にプリプレグ巻いていく工程を踏むのですが(芯材をどうするかはものによります)、これは……、最初に上面と底面を板状に製作しておいて、それをプリプレグで巻き付けて一体化させているように見えます。マチの部分もあります。なんというか、フレームのチューブtoチューブのような製法と推測しました。なるほど、ユニークな構造です。

そして内部に仕込まれるのはひずみと温度のセンサー。内側に空いた穴からバッテリーなどのシステムと繋がって居るようです。赤丸の所なんですが、これがバッテリーやらセンサー~集めたデータを一旦集めるユニットではないかと。初見ではこのまま内蔵されるかと思ったのですが、よくよく見ると裏側表面に貼り付けているのが分かります。で、今までのパワーメーターはひずみセンサーだけだったと思うのですが、今回カンパは温度センサーを搭載しているところが他社との最大の違いです(私が知らないだけかもしれませんが)。この温度センサーの追加によってひずみセンサー単体よりもより高精度なデータ収集が可能になったとか。なんだか凄いことになっていますねえ……。

 

このパワーメータークランクはもちろん単体で完結することはないでしょう。先にはEPSとの融合が待っているはずです。出来る事なら無線で接続されて、バイクメンテナンスの手間が掛からないことを祈ります(笑)。

 

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