UDカーボンスポーク採用! ハント・36 UDカーボンスポークホイールセット

UDカーボンスポーク採用! ハント・36 UDカーボンスポークホイールセット

□フロント□

□リヤ□

□リム□

チューブレスレディ使用のカーボンリム

□36 UDカーボンスポークホイールセット□
■スペック■
●リム 東レ・T700&T800 3kカーボン フィラメントワインディング 外幅26ミリ 内幅19ミリ 高さ36ミリ チューブレスレディ
●ハブ 6061-T6 CNCアルミボディ 7075-T6アルミアクスル セラミックスピードベアリング
●スポーク UDカーボンファイバースポーク(2.7グラム/一本)
●ニップル テーパーロックニップル
●重量 1295グラム

 

HUNT 36 UD Carbon Spoke Wheelset

TEXT

ちょいちょい従来と同じ形状のカーボンスポークを採用したホイールを取り上げて来ましたが、私の探し方が悪いせいか、その後見つけることは出来ませんでした。最後に確認出来たのはエドコのホイールでした。そして丁度良いので確認に行ったところ……、ありますね。

Latest Products

新作の名は『BROCON』だそうです。しかしまだ価格が出ていないです。しかし2020モデルとしてラインナップされているので直に出てくるはずです。そのうちチェックしてみます。

そしてハントは先行組を追い越してきました。いや、速さは力です!

肝心のカーボンスポークなのですが、どうもサピムとは明記されていません。サピムのサイトにもまだ出て来ていないのです。しかし基本的にまだ出始めのものです。作れるところは限られているとおもうのですが……。それでもUDカーボンで、エアロ形状にしてあるのですから見事なものです。

いわゆるJベンドではなくストレートスポークです。確かにカーボンはせん断加重に弱いところがあるので、ストレート形状にすればそこは解消されるので賢い選択かと。すべての部分で接着していないので、接着部からもげてしまうということもないかと。

カーボンスポークだと、ネジを切り直すことはできなさそうです。さらに単品で手に入れるのは困難そうです。となると……、完組で手に入れるのが正しそうですね。まあ、もうホイールは完成品で買うのが当たり前なので、気にしなくてところかもしれません。

サピムのCXレイは4.25グラム(260ミリ)です。この36UDカーボンスポークホイールセットのスポーク長が分からないので厳密な比較にならないかもしれませんが2.7グラムなので結構な軽量化となります。あとはステンレスにはない強度、振動減衰性、弾性なども異なるでしょう。興味深いホイールです。

このホイール、もう一つ注目すべき点があります。それはリムです。一般的なカーボンリムはプラダ形式で作られます。

カーボンリムの製作工程を見てみよう

ありゃ、動画は削除されてしまったかも……。一応スクリーンショットがここにあります。

そしてこのホイールは型にカーボンファイバーを巻き付けていく形式、フィラメントワインディングにて製作されます。


この形式のメリットは機械でカーボンを巻き付くていくので均質に出来る事、量産に向いていることです。その反面巻き付けるという工程上、パイプ形状以外の構造物には向かないというデメリットもあります。しかし数年前にあれは……、ヴェノムだったはずです。今はVENN(https://www.venn-cycling.com)になっています。他にもスコーピオンやヴェロサイトもラインナップされています。あとは……、アルトもそうでしたか。全然ないと書こうと思いましたが、なかなかあるモノです(笑)。

フィラメントワインディングはいわゆるちょっと前に流行ったロングファイバーよりもさらに長い繊維で構成されています。極論すればすべてを一本の繊維で作ることも可能でしょう。カーボン製品ではつきものの接続部がなくなることは、精度の面でも破断強度の面でもかなり有効だと思われます。しかしチューブラーならともかく、クリンチャーのようなへこみのある形状をどうやって……? 製作現場を是非見てみたいものです。

さらにハブにはセラミックスピード製ベアリングを搭載しているのですから、性能はかなり期待できそうです。それでいて19万円を切るのですから、人と違うのが良い人はかなり食指が動きそうです。

フルカーボンホイールは他にもありますが、基本的に伝統的なホイールとは全く違う構造だったりするので、このホイールはまた独自に向き合う必要があるかと。

調べた範囲では日本にはまだ入ってきていません。しかしこれだけのものですから、入ってきてもおかしくないかと。バイクに関しては日本はヨーロッパでイタリア、フランスが強いので、イギリスブランドというところが見過ごされている原因かもしれませんね。

 

ホイールカテゴリの最新記事