グラベルロードホイールの最適解? スピナジー・GXX

グラベルロードホイールの最適解? スピナジー・GXX

スピナジー・GXX

《スピナジー・GXX》
■スペック■
○リム 700c アメリカ製フォームコアカーボン 外幅29ミリ 内幅24ミリ 高さ26ミリ チューブレスレディ
○ハブ ハドレー・アルミボディ6061-T6 72ノッチ F:100×12、100×15ミリスルーアクスル R:142×12ミリスルーアクスル
○スポーク PBO
○重量 1525グラム

 

Spinergy releases GXX carbon gravel wheels for under US$1,000

https://www.spinergy.com/products/gxx

TEXT

最初は「おー、スピナジーのグラベルロードホイールかあ」くらいな感じだったのですが、スペックを見ていくとこれ本当に良さそうなホイールです。グラベルロードホイールの最適解かもしれません。

スピナジーと言えばザイロン製スポークです。この第三世代スーパー繊維はカーボンやケブラーほどではないですが、ちょいちょい自転車に用いられます。非常に強固で切断などにも強い。そしてスポークにしたときに快適な乗り心地をもたらします。この点だけでもグラベル向きと言えるでしょう。最近は少なくなりましたが、MTBでも人気がありました。

そしてそこにワイドカーボンリムが加わります。しかもチューブレスレディ対応です。スポークとリムの相乗効果により快適性はかなり高いかと。アメリカンメイドのフォームコアタイプのリムなのですが、あまり聞きませんね。ひょっとすると新しいカーボンメーカーでしょうか?

で、最後にハドレーのハブです。MTBではクリスキングに勝るとも劣らない評価を確立しているハブですが、ロード界ではほとんど使用されていません。どちらかというとタフネスさに振った作りなので、1グラムでも軽くというロードバイクとは少々水が合わないのかもしれませんね。まあハドレーはMTBがスタートですから……。ですがスピナジーは採用し続けています。このGXXにも。

こんなスペックのホイールが999ドル! なんですよ? 重量に多少難がありますが、シリアスなシクロクロス乗りなど担ぎを真剣に行う人でなければそこまでのマイナスではないでしょう。それよりハドレーハブの剛性、ザイロンスポークの快適さ、ワイドカーボンリムの安定性を10万円ちょいで手に入れられるなら……、十分ありでしょう!

 

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