チューボリット・
熱可塑エラストマー製タイヤチューブ
珍しいだけでなく、非常に軽量という特徴があります。
ブチルチューブと比べてこんなにコンパクトに
●MTB用ノーマルチューブ
●スーパーファット用チューブ
●MTB用軽量チューブ
●ロードバイク用タイヤ
転がり抵抗データ
転がり抵抗における割合の内訳
実はとても興味深いこのデータ。バイクホイールの転がり抵抗に影響する要因の割合なのだが、タイヤの空気圧が60%、チューブが5.3%、他のタイヤとリム諸々が34%というお話。単純に考えると、チューブの5%がチューブレスになるとなくなる。使った人は分かると思うがチューブレスにしたときのあの圧倒的な違いはたった5%にしか過ぎない。もちろんチューブレスにするということはタイヤの空気圧も変更するのが当然の流れなので、最終的に及ぼされる影響は5%では済まないだろう。なので、軽量チューブにすることで数パーセントの違いがあるというのは実は非常に大きな事と捉えるのが正しいようだ
https://www.tubolito.com
Trail Tested: Is Tubolito the lightest, smallest, strongest, fastest inner tube of the century?
TEXT
オーストリアで声を上げた、ニューチューブブランドです。
バイク用タイヤチューブというと、現在ではブチルチューブがメジャーです。これは石油から出来たゴムが原料です。高級品になるとラテックスチューブが主流になります。こちらはゴムの木から取れる天然ゴムが現財相です。ロードバイクのレースシーンで使われるチューブラータイヤではほとんどラテックスチューブが使われています。
このチューボリットはそのどちらでもない、熱可塑エラストマーによって作られたニュープロダクトです。MTB29erで45グラムという冗談のような数字です。また私が惹かれたのはロードバイク用で、なんと38グラムというあり得ないくらいの軽さなのです! 危険なまでの超軽量チューブとしてはマキシスのウルトラライト(66グラム)やコンチネンタルのレース28ライト(65グラム)が知られていますが、これをはるかに下回ります。おそらくこれはチューブの熱可塑エラストマーを採用していることだけでなく、バルブも同様の素材を用いることで軽量化しているのでしょう。
……大丈夫?
皆、疑問が浮かぶでしょう。軽いだけのチューブはいくらでもあります。私も手がけましたが、まあみんな爆弾チューブで二度と使わない方がよいという教訓を残してくれました(苦笑)。
ところがチューボリットはむしろブチルチューブより2倍の強度を持つとされています。何よりもシームレス構造(絶続箇所は一箇所のみ)ゆえにパンクリスクは非常に少ないと。まあ実際はそれなりにパンクするみたいです(笑)。でもそれは普通のチューブでもするような状況らしく、軽量品ならではのもろさはないみたいです。ただシーラントはあまり相性が良くないみたいで、メーカーは使用推奨していません。
記事では、普通に使えて非常にコンパクトにまとまると言うことで通常使用の他に、スペアチューブとして持ち歩くのに最高だという結論に達しています。たしかにこれだけコンパクトになるんだったら、選ぶ価値はありそうです。
いままでもこういったチューブがなかったわけではありません。日本人がなじみ深いところではパナレーサーのTX-αがあります。あれはポリウレタン製でした。超軽量でしたがパンクしやすく、普通のパンク修理キットでは直せないのでいまではもうありません。最近ではフォスがありますね。フォスもこのチューボリットと同じ熱可塑エラストマーですが、傾向が違います。29erのノーマルタイプ(1.95-2.25)で190グラム、ロードバイク用では(23~25C)92グラムなので、一目瞭然ですね。フォスはラテックスのようなしなやかな乗り心地と異物が刺さってもすぐには空気が抜けない自己補強製が売りですから見ている方向が全く違います。
状況によって使い分けたいですね。
またロードバイクに用いることで、パンクリスクを増やすことなく格段の軽量化に繋がる可能性があります。これも是非試して見たいところです。
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