これは気づきませんでした……(汗)。
https://www.hopetech.com/news/hbt/
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いやあロータスがいつの間にか自転車界に帰ってきていましたよ! 私がくたばっている時になんて、なんて水くさい……(笑)。いやいや、びっくりです。もちろん目指すは今年の東京オリンピックです。イギリス代表とホープ、工作機器、測定器のレニショーと開発を進めているそうです。
ロータスが名をはせたのはクリス・ボードマンなどの活躍もありますが、なにより空力に特化したデザインによるものでした。
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https://www.theproscloset.com/blogs/road-bikes/colby-pearces-1995-lotus-sport-110
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上記の二台はトラックタイプですが、ロードバイクタイプも存在します。
ここまで突き詰めたデザインが2000年以前にあったというのもまた不思議です。まさにスーパーバイクの名にふさわしい。しかしダウンチューブレスのパネルデザインは、UCIの規制により姿を消すこととなります。ああ……(涙)。
とまあ過去はこのあたりで。
新作はチューブはNACAデザインというか縦方向に伸びた横風などを考慮しないトラック場特化の形状をしています。そして基本的にダイヤモンドフレームなのですが……、いや、基本とはなんなのでしょう? フロントフォークブレードとシートステーをフォークエンドの外側に張り出させることによってここまで異形とも言える形になってしまいました。
確かに最近のエアロロードはホイールに密着させるような位置ではなく、どちらかというと外側に張り出すフレームになっています。これは剛性も考えての事だと思いますが、出来るだけ一体化させ空気を乱さないという考えから空気の流れをより積極的にコントロールするという考えにシフトした結果のようです。
前後フォークは乗り手の膝の中心まできています。これほどまで張り出した形状のバイクを私は見たことがありません。
なんだろう? バイクとライダーの下半分を一体化してその外を風を流していくのではなく、脚・フレーム・脚の三つ叉に分かれている現実を重視してそれらに流れていく風流を調整しているように見えます。上半身は固定されているのでまた考えは違うのかな? いや、実に面白いです。考えが変わればバイクもここまで変わります。
ホープはいつの間にやらイギリスのバイクメーカーの中で頂点に立とうとしているのかもしれません。もちろん他にもラレーやらパーシュレー他も存在します。ああ、ボードマンもありますね。しかしMTB用ディスクブレーキ、ハブから始まって、ホイール、各コンポーネント、MTBフレームときて、遂にトラックバイクにまで手を伸ばしてきました。しかもイギリス代表に使用されるほどのものを。こういった伸び具合を見ると、かつてのGTを彷彿とさせます。あのオリンピックの時のGTの勢いは……、ものすごいモノがありました。ホープもこの追い風を上手く使えばひょっとすると……?