遂にこの時が……。
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以下引用
令和 2 年 6 月 15 日
各 位
株式会社ミヤタサイクル 代表取締役社長 髙谷 信一郎
社名変更及び会社分割(新設分割)についてのご案内 謹啓 時下、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。 平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。 弊社はこの度、令和 2 年 7 月 1 日より社名を「メリダジャパン株式会社」に変更することとい たしました。
また、同日をもって、ミヤタブランド事業を会社分割(新設分割)し、その事業を新設する株 式会社ミヤタサイクルに継承するとともに、メリダジャパン株式会社の 100%子会社とすること といたしましたのでご案内いたします。
今後の体制については、以下のとおりとなります。
【現行】 【令和 2 年 7 月 1 日以降】 新設分割設立会社 今後も、メリダジャパン株式会社並びに株式会社ミヤタサイクルへのご支援、ご愛顧を賜りま すようお願い申し上げます。
敬具
引用終わり
https://www.miyatabike.com/topics/img/200615_3.pdf
https://cyclist.sanspo.com/127295
TEXT
いやあ、来ましたねえ。2008年にモリタホールディングスは宮田工業を連結子会社化、2010年にミヤタサイクルを宮田工業から新設分断、メリダに30%の株式を譲りました。そして2014年にモリタホールディングスから15%(計45%)の株式を譲り受けていたメリダ。この時点で筆頭株主でした。そして2019年6月にモリタホールディングスはすべての株式をメリダに譲渡し2020年7月1日に名称変更の運びになりました。
今までも実質メリダの子会社のようであったミヤタ。日本のマーケットくらいならこのままで行くのではないかな? と勝手に思って居ましたが、こうなりました。体制としては、
このような形らしいです。今までミヤタサイクルの名の下にメリダとミヤタのブランドを展開していましたが、今後はメリダジャパンがミヤタサイクルの上に立ち事業を展開していくようです。
2020年はミヤタの120周年記念です。それがメリダジャパンに名前を譲る年となりました。……なんだか切ないですねえ。まあ日本の自転車はもう随分前から台湾中国に後れを取っています。シマノがあるのがある意味奇跡です。いや、ビルダーの質とか部品の精度、ネジの作り、カーボンの質などは今でも上だと思って居ます。しかし大局に立っての自転車作りという点において、周回遅れになってしまっています。そういう流れの中では、ミヤタがメリダジャパンに名称変更というのもごく自然な流れなのかもしれません。
私がMTBに乗り始めて間もない頃、ミヤタはアルミ、カーボン、チタンフレームを接着工法にて実現し、新素材フレームの旗手として憧れのブランドでした。
なんだかグレッグ・ヘルボルトづいていますね(笑)。それが一子会社になってしまうのはとても切ないです。日本でも自転車って流行っているはずなんですが、大手の作り手が育っていないのは日本の他の産業と似ているのかもしれませんね。
この組織図を見ればミヤタがなくなることはなさそうです。メリダの一子会社として頑張っていって欲しいものです。