3Dプリンターを駆使した究極ステンレスロード!

3Dプリンターを駆使した究極ステンレスロード!

プローバ・アルティメイトスティールロードディスクブレーキ

いやあ、おそらくこれ、世界で最も手が込んだスチールロードです。

シートチューブはシートポストと一体化していて、ここだけカーボン製

 

 

リヤエンドも3Dプリンター製

 

このロードバイクではないが、同じく展示されたMTBのチェーンステー。もちろん、中身が詰まっている

 

インテグラルシートポストのヤグラも同様

 

塗装前のフレーム

 

シート集合部も3Dプリンター製の模様。シートステーはロー付けされているのか?

 

塗装完了

 

Handmade Bicycle Show Australia 2018: The newcomers

http://www.provacycles.com

https://www.instagram.com/provacycles/

 

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いやいやスゴイバイクもあったものです。もはやスチールバイクもカーボンバイクと同様に、外見からでは推し量れない時代となりました。まあ、今までも分からなかったのですが(苦笑)。

プローバはマーク・ヘスターのオーストラリアのメーカーですが、起きたのはイギリスです。そこでの縁があり、バスティオンと3Dプリンターの工場を共有しているみたいです。なるほど、このマイクロラティスのような格子状の内部構造は非常に似ているとは思って居ましたが、おそらくデザイナーも同じなのでしょう。理論上はともかく、実際に作り上げるにはなかなかハードルの高そうな構造物です。そうそうはデザインできる人間もいませんか。

気になるのはマーク・ヘスターです。彼はずっと自転車畑を歩んできた人ではありません。機械工学の学位を取った後、プロドライブオーストラリアで車の設計とデータ収集に努め、コンポジットの専門家として活躍。さらにジャガー、ランドローバーのシャーシの制御システムの設計に携わっていたそうです。そういう人がスチールバイクの工房を開くとは……。面白いですね。

究極と銘打っていますが、確かにこれは究極です。オリジナルラグというのも結構コストが掛かりますが、ステンレスでこんな内部にまで特殊な設計。ここまで来ると、もう値段は天井知らずでしょうね。ステンレスでありながら、塗装を施してあるのもそこで評価して欲しくないと言うことでしょう。個人的にはヘッドチューブは好みではありません(苦笑)。あそこは上までストレートにいって上ワンはインテグラルにした方が格好いいと思います。しかし軽さや剛性など、プローバにも考えるところがあるのでしょう。

カーボンを使用するのにためらいがないのも良いです。実践的なバイクと考えれば、フロントフォークをカーボンにせざるを得ませんから。さらにシートチューブにもカーボンを使うことによって快適性と重量軽減を成しています。シート集合部はチューブが重なり合い、さらにシートポストが入らなくてはならない多重な場所です。ここを3Dプリントラグを使い、カーボンと接着することで諸問題を解決しています。いやいや素晴らしい。

オーストラリアというとちょっと前まで選手は元気でしたが、機材の方はピンと来るモノがありませんでした。しかしこのバイクショーを見れば、その認識を大幅に修正せざるをえません。バウムもそうですが、ムーロも本当に高いセンスを見せつけてくれます。

オージーバイク、今後来るのかも?

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