3Dプリンター製のボルトの作り方による強度の違い

3Dプリンター製のボルトの作り方による強度の違い

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意外だと思う反面、当然だなとも思いました。でも改めて試して見る、知ってみるというのは大切な事なんだとも。

3Dプリンターで出力したボルトなのですが、垂直、水平、斜め45度で製作する角度によって強度が異なるか? という実験をしています。

そして……、

↑垂直

 

↑水平

 

↑斜め45度

ある意味想像通りなのでしたが、ここまで差が付くとも思って居ませんでした。垂直と斜め45度は誤差の範囲に入るかも知れませんが、水平は明らかに強度が違います。今回の動画の実験では実験者の体重だけでは足らずにおもりをぶら下げてもなお折れませんでした。

個人的にはボルトの素材が樹脂なのでもっとねじ山がなめてしまうと思って居たのですが、鉄製のナットにも負けませんでした。

これを金属製ボルトに話を展開するにはかなり強引です(笑)。金属ボルトは完全に融解した素材から出来ていますから。しかし金属にも繊維方向というか鍛流線(ファイバーフロー)という流れがあります。文字通り鍛造したものに存在するものです。これは靱性に影響します。今回の3Dプリンターボルトとはちょっと異なるのですが、構成物の内部の流れに留意した方が良いという点では近いモノがあるかと。カーボンボルトもしかり。

面白いモノを見せてもらいました。

 

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