DTスイス・240S
シマノ純正以外では最速のリリースとなりそうです。
カセットボディ部単体 マイクロスプラインコンパーチブルと記されている 拡大!
リアハブの分解図、DTスイスが採用するリングドライブはスターラチェットシステムと呼ばれる
DTは長期にわたってこのスターラチェットシステムを採用してきた。そのためいくつかのバリエーションが存在する。ここには18、36、54Tの存在と角度が記されている。カセットボディのノッチ数は従来はそこまでこだわって居るメーカーは少なかった。それがあるときを境により細かく、むしろ遊びはない方が良いというTころまで来ている。究極はエンゲージメント角がゼロのサイレントクラッチシステムだが、シマノは1度リリースしてその後導入を止めた。本来ならノッチ数が少ない方がノッチのポイントを大きくできるため耐久性が高い
スプリング25%プリロード状態 力が掛かっていない、もしくはカセットボディの回転に等しい以上の速さでクランクを回転させている状態
スプリング50%プリロード状態 カセットボディが動き出す寸前の状態
スプリング100%プリロード状態 クラッチが開放された状態。この状態でカセットボディは回り出す。それとともにラチェットを押しつける力は最大限に高まっている
こっちがシマノの新リングドライブ『サイレンス』。DTスイスはクラッチリングを左右から押しつけ合う形式だったが、シマノは内側からのみ押す形式を採用している。これはクリスキングと同じ
https://www.dtswiss.com/
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シマノへのインタビューからも、DTスイスが今回のXTRの開発パートナーだったことは明確に認めていることが分かって居ます。そのため、対応ハブを準備していることは予想されていましたが、それでも意外なまでの早さでリリースしてきました。
この240Sが出て来たことにより、ユーザーは新XTRがでてくるとアナウンスされている9月までにも安心してDTホイールを買うことができます。9月と言えばまだシーズン中ですが、新製品、特にXTRなどのフラッグシップはいち早く試したいというのが人情というモノ。その時にホイールがネックとなってしまうのも悲しいですからね。
現在、バイクハブの軸受けの主流はカートリッジベアリングです。カップ&コーンにこだわって居るのはごくわずか、シマノとカンパくらいになってきてしまいました。そのためこの二つのメーカーはカセットボディの交換が多少面倒なのは容易に推定できます。しかしそれ以外のメーカー、例えばクリスキングやマヴィックなどはXTRのマイクロスプラインに交換は問題ないでしょう。寸法が合えばの話ですが。
XTRにこだわる人は、純正ハブにエンヴェあたりのリムをチョイスするのも楽しいですが、今はもう完組ホイールの時代です。DTスイスという選択肢をありがたく思う人は多いのではないでしょうか?
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