マヴィック、レシーバーシップ受け入れへ

マヴィック、レシーバーシップ受け入れへ

https://www.pinkbike.com/news/mavic-placed-into-receivership-in-france.html

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あまり良くないニュースです。

マヴィックにフランス・グルノーブル商事裁判所から管財人来ました。レシーバーシップというものです。正直よく知らないので、ちょっと調べて見ました。

https://kotobank.jp/word/レシーバー制度-1217035

どうやら会社更生法の一種のようです。アメリカとイギリスの例が書かれていますが、基本は同じようです。すなわち、会社が経営困難に陥ったときに、再建の見込みがある場合、破産にまで至ってその会社の有形無形の財産が散逸してしまうより営業を続けながら整理する方が利害関係者にとって良いだろうという考えの基に財産管理人(レシーバー)を任命する制度だとか。

なるほど、チャプターイレブンに近い考えのようにもみえますが、破産状態にしないのが違うのかもしれません。とりあえず、つぶれることはなさそうです。ああ、良かった良かった。マヴィックがなくなるなんて、私は嫌です(笑)。

しかし経緯はなにやら複雑です。今年の2月に親会社のアメアからアメリカ・MスポーツインターナショナルLLCという会社に売却されて社長ゲイリー・ブライアンとは辞任したようです。ですがその前段階でアメリカ・リージェント(ダイヤモンドバックの親会社)に売却されるという報道があったらしく、そこらへんが混乱を生んでいるようです。

マヴィックが大変だという話はそれこそ10年以上前から聞いていました。サロモンに買収され、サロモンごとアメアに買収され、結構大手の傘下なので安定したのかな? と勝手に安心していました。しかしグループ売り上げの3%にしかならず、アメアは昨年の段階で売却を決めていたとか(https://www.pinkbike.com/news/amer-sports-confirms-sale-of-mavic.html)。

現在マヴィックは6ヶ月の裁判所監視下のさなかにあります。この激動の時代、経営が移ったりするのは致し方ないことです。ですが、消失は、消失だけは避けて欲しい。切実に思います。

https://www.bicycleretailer.com/industry-news/2020/05/11/receivership-will-alleviate-unsustainable-costs-mavic-regent-partner-says#.XrtyzS09yis

ちょっと続きが見つかりました。

リージェントって、あのホテルグループのリージェントなんですね。びっくりしました。そしてこちらの記事にはマヴィックはやはりリージェントが買収し、Mスポーツとはマヴィックのためにリージェントが作った会社とあります。しかしここ数ヶ月のマヴィックの閉鎖騒ぎのことは関知していないとか。

これは余談ですが、アメアはリージェントがマヴィックを買収したのと同時期に中国主導の投資家グループの傘下に収まっているとのこと。

Mスポーツの件は解消しました。しかしなにやらこんがらがっていることには変わりないですねえ……。

 

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