オープンサイクル、ロードへ進出。 THE MIN.D登場!

オープンサイクル、ロードへ進出。 THE MIN.D登場!

オープンサイクル・THE MIN.D

  

 

Open Cycle unveils its first road bike: the MIN.D

https://opencycle.com/mind

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サーヴェロの創業者、ジェラルド・ヴルーメンとBMCのCEOだったアンディ・ケセラーが MTBブランド・オープンサイクルを設立してからもう8年の月日が経ちました。……はやっ! 29erリジッドから始まり、シクロクロスやグラベルバイクを送り出していて、ドロップハンドルにも意欲的な姿勢が見えていました。そして満を持してピュアロードの登場です。

なにやら『THE MIN.D』という見慣れないネーミングでしたが、あ、ザ、マインドといことですか、なるほど。意味としてはミニマル・デザインの頭文字を取ったとのこと。昨今流行のエアロロードではありません。至って普通なロードバイクです。いや、普通ではないですね。ヘッドチューブとダウンチューブ以外、本当に細身です。

これだけ細身だと素材が気になってきます。カーボンであることは間違いありません。しかしどこを見ても内訳は見当たりません。おそらくはMTBと同じくウルトラハイモジュラスでもなくインターミディエイトでもなくハイモジュラスを部分部分で最適化して使い分けているのでしょう。

もっとも目に付くのはシートステーだと思います。サーヴェロ譲りのとてつもない細さ。ワイヤーシートステーと名付けられています。ワイヤケーブルより二回りくらい太いだけです。しかし根本・シート集合部はモノステーというか左右ステーの間を埋めると表現したほうが適切でしょう。ここでねじれ剛性を持たせていると思われます。

そしてシートチューブ。インテグラルシートポスト形状になっており、BBあたりからサドルまで25ミリ径という昔のコルナゴを彷彿とさせる細さに絞っています。インテグラルシートポスト対応のヤグラ部はリッチー・シングルボルトサドルレールウェッジを利用しており、非常にシンプルに仕上がって居ます。シートチューブへの固定はマイクロウェッジと命名した臼と2本のボルトで固定する方式を採用しています。最新のロードバイクは31.6ミリ径どころか縦長のエアロ形状をしていることが多いです。そうすると縦方向のしなりはまず期待できません(もちろんその代わりとなるところで衝撃を吸収するようにしていますが)。このMIN.Dは昔からのスタイルでチューブ自体がしなるようにしています。

贅肉を可能な限りそぎ落としてありますが、フォークコラムは上下異径(ケーンクリーク・IS42/28.6&IS47/38)ですし、スルーアクスル、ディスクブレーキなどの最新の装備を盛り込んでいます。それでいながら870グラム(フレーム単体)なのですから、大したものです。フォークも335グラム(未カット)ですし、MIN.Dの目指すところが上り&下りの長距離でライダーの消耗を抑えるというあたりなのが見えてきます。

唯一残念だと思うのはサイズがS、M、L、XLの4種類しかないということ。ここはオープンサイクルの規模からすると仕方ないところかもしれません。それに大メーカーはサイズを絞る傾向にあり、それで世界中のライダーが走れているという現実もありますし。

今のマッシブなエアロロードに飽き飽きした、しかしノスタルジーではなく最先端のバイクが欲しい。ついでに他人が乗っていないものを! という人には最高のバイクかもしれませんね。

 

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