ピレリ、新MTBタイヤ、スコーピオンXC RC登場

ピレリ、新MTBタイヤ、スコーピオンXC RC登場

 

 

https://www.pinkbike.com/news/pirelli-announces-new-scorpion-xc-tire.html

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ピレリタイヤの新型です。

結構ピレリは注目していたのですが、MTBモデルは昨年の初期に出て来ていました。……ちょっと私がくたばって居た頃です(汗)。そして1年経ち、改良が加えられたようです。

開発ライダーはサミュエル・ポロとトレック/ピレリチーム。特にポロはワールドカップXCO U23で優勝、イタリアナショナルチャンピオン、世界選手権銅メダルと今脂がのっているライダーです。彼の要求はXCレースでしたが、マラソン用途のも使えるとピレリは判断したようです。

左が旧型のスコーピオン、右が新型。特にセンター部のノブの配置が違うのが分かる

コンパウンドはスマートグリップをシングルで用いていて変わらず。トレッドデザインはスコーピオンXC HとXC Mの特徴を取り入れています。しかし違いもかなりあります。先代は小さなノブが均一に数多く配置されていましたが、新型はセンター部のノブを低く接近させたことで転がり抵抗の軽減を狙っています。ケーシングは120TPIのナイロン製チューブレス構造。軽さを重視したライトと耐パンクを重視したプロウォールがあります。

サイズは29er×2.2と27.5×2.6なのでかなり太めです。そこにXCがRC (レーシング)、R (リア)、M (ミックスド)、S (ソフト)、H (ハード)、トレイルがM、S、 R、H、エンデューロがM、S、Rと非常に多くのラインナップがあります。……ちょっと分かりづらいですね(苦笑)。

使ってみたい人もかなり居ると思いますが、あまり奇をてらわずに、XCかトレイルかエンデューロか。その上でフロントかリア。その上でソフトかハードを選ぶことになりそうです。1本ですべてに対応ではなく、レーシングで使われるその時のコンディションに応じた専用の1本を選ぶという考えが伺えます。

太めなので日本だと使い手を選ぶかもしれません。ですが重量は29er×2.2ライトで660グラムです。29erならなかなかの軽さです。センターノブの低さと密さも同じように走りの軽さをもたらすでしょう。

なかなか良さそうなタイヤです。

 

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