マヴィックハブの変遷を見てみよう

マヴィックハブの変遷を見てみよう

 

世代的に一つ前になるITS-4。文字通り四つの爪があり、これが内部のラチェット部分に引っかかる

 

そして最新のインスタントドライブ360。一般的に言うリングドライブだ

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とまあ、 主にMTBハブの歴史です。マヴィックのハブは珍しいことにMTBもロードも似通っています。Vブレーキ時代のクロスマックスとキシリウムを比べたら、ホイールサイズの違いだけなのでは? と思ってしまうほどです。オーバーサイズ設計ですしフランジ部分の削り出し加工も似ています。最終的にMTBもロードバイクもディスクブレーキ仕様に落ち着くでしょうから今後さらに近くなっていくことでしょう。

この動画で大きく触れているのは 、フリー部分の変遷です。ボスフリーからいくつかのモデルを経て(ここも結構あるのですが今回は具体的には触れていません)、先代のITS-4、そして最新のインスタントドライブ360に至ります。

不利の性能を語るには回りの軽さ、ノッチの細かさなどが上げられますが、ここらをバランス良く両立させて居るのがリングドライブです。フリー部分のノッチは言ってしまえば抵抗です。ハブの回転にはマイナスにしななりません。しかし人間にとってとても重要な機構です。ここがなければトラックバイクのように脚を回し続けなければならず、休まる時間もありません。その抵抗を削減しつつ踏み込んだときには即座に反応するという事が求められます。さらに最近ではMTBホイールの大径化、重量化、さらにロードディスクの導入による負荷の上昇で、今ほとんどのメーカーがリングドライブという所に行き着きつつあります。ホイールの御三家というべきカンパニョーロ、マヴィック、シマノのマヴィックとシマノが採用しておそらく今後ハイエンドはこちらを採用が増えるでしょう。

実はマヴィックはカーボンリムホイールで出遅れ、ちょっと苦境にいるそうです。確かに以前と比べてマヴィックの強さが減衰しているような気もします。でも、ホイール専門メーカーの持つ力を信じたいところです。私はマヴィック大好きなので。

 

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