フィルウッド、センターロックディスクマウントモデル登場!

フィルウッド、センターロックディスクマウントモデル登場!

アメリカバイク界の裏ボス的存在、フィルウッドのハブがセンターロック対応になるようです。

 

 

カセットボディのラチェットが4爪から5爪に変わったのに応じて、5爪モデルのアップデートキットも用意する

これはセミインテグラルタイプのヘッドセットで、ワンポイントファイブテーパーコラムタイプのもの。おそらく44ヘッドに対応しているモノと思われる。これは昨年のショーモデル

Phil Wood crafts Centerlock hubs, 1” headsets; Alto updates road disc brake thru axles

IB17: Phil Wood shows prototype wide range 13-speed road group, plus updated hubs & headsets

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ある意味なかったのが不思議な位なんですが(苦笑)。でもこのセンターロック規格、シマノが独断で立ち上げた規格だったので、ひょっとするとなくなる可能性もあったのです。出て来たときには混乱期を乗り越え6穴規格が定着したときだったのでなんとはた迷惑な! と思ったモノです(苦笑)。

実際、MTB用20ミリスルーアクスルには今のセンターロック規格は対応しておらず、もう一回り大きなセンターロック規格が初代セイントに用意されていました。こちらは全く普及せずシマノも見放したので、黒歴史状態ですね。そんなことがあったので、ハブのメジャーメーカーで早くから出していたのははマヴィックくらいでしょうか? 他にも小さなメーカーくらいしかなかったですね。

しかししかし! ロードにいたってはフラットマウントとセンターロック規格が完全に主流です。これは先んじたシマノの勝利でしょう。それにともなってアメリカンカスタム系メーカーもインダストリーナイン、ホワイトインダストリー、クリスキングなど徐々にラインナップを揃えるようになりました。今回のフィルウッドラインナップも予想されていたこととはいえ、待ち望む人も多かったのではないでしょうか?

使えば……、やっぱり扱いやすいのです(笑)。だって6本ネジを締めるのと、一つのロックリングを締めるのどちらが楽かと言われれば、ロックリングの方に軍配が上がるわけです。それも圧倒的に。ちょっと特殊工具ですけど、シマノにありますし、兼用も出来ます。ネジを対向順に締めていく必要もないわけです。これはもっと簡易で軽量な規格が出てこない限り、このままでしょう。

さらにカセットボディが交換用のモノが出ていたのが目に付きましたが……。いや、そんなことより、新XTR対応のマイクロスプラインを出さないとダメじゃん! ハイエンドバイクにしかフィルウッドやクリスキングをインストールすることはまずありません。そして最先端バイク達は1×12速ばかりです。そこに対応しないというのはいかがなことかと! しかもシマノがホイール作りを投げ出してしまっているジャンルに!! まあ今回はMTBというよりロードに向けてということなのかもしれません。それでも出来る素地は整いました。おそらく来年かその前には……、出てくると良いですね(笑)。

 

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