ルック・795ブレード
印象的に795エアロよりかなり違うと思って居ましたが、ここまで違うとは……。
ハンドル回りのケーブルは一度ハンドルバー内部に納められてからフェルール部で外に出て、ステムの下側を張ってコラムサイドから入る
BBはルックオリジナルのBB65ではなく、汎用オーバーサイズ規格、BB386を採用
カットサンプル
All-new Look 795 Blade RS aero road bike cuts through wind, bumps & tradition
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795シリーズには既成の2台があります。795エアロライトRSと795ライトRSです。ブレードはこれに続く第三の795ということになります。こういやってフレームを重ね合わせてみると、まったくジオメトリーが異なるのが分かります。
シート角が全く異なるのが一番目立ちますが、よく見ればトップチューブもダウンチューブも違います。ブレードの方が少し大きめにできているようです。シートチューブはエアロライトRSの方が寝ているのですが。
ちょっと数字的に比較して見ましょう。
エアロライト
ブレード
という感じです。そして主要な部分を比較抜粋してみると……、
●ヘッドアングル エアロライト:73度 ブレード:73度
●シートアングル エアロライト:73度 ブレード:75.8度
●フロントセンター エアロライト:584.4ミリ ブレード:594.3ミリ
●リヤセンター エアロライト:405ミリ ブレード:405ミリ
●BB下がり エアロライト:65ミリ ブレード:65ミリ
こうなりました。(すべてMサイズで比較)
なるほど……、ジオメトリー的にはシートアングル以外ほぼ一緒です。フロントセンターの0.1ミリはまあ許容範囲内でしょう。そうなるとシートアングルの2.9度の違いというのは目立つ数字です。ブレードの方がかなり立っていると言って良いでしょう。こうなると、必然的に前乗りになり、どちらかと言えば回転数重視のペダリングになることが予想されます。もちろんここは乗り手に寄るのですが。
ボトムラインはBBがBB65からBB386に変わったことによる違いは大きくないかと。フロントセンター&リヤセンターがほぼ同一ですから。ZEDクランクまで考えると違うとは思うのですが、あれはかなり特殊なクランクセットなので使っている人も少ないようなのであまり考慮しなくて良いかと。
こうやってみるとブレードはエアロライトシリーズであることは間違いないのですが、それ以上に思考を一歩進めた後継機ということができるのではないかと思われます。
独自規格満載でひたすら究極エアロを求めたところから、現場からのフィードバックなどを受けつつBBもブレーキも一般的なシステムにすることによって完成度を高めた実用的な795の完成形を求めたのがこのブレードではないかと。
2019年ヨーロピアンエアロロードの筆頭に立つ存在ではないでしょうか?