DTスイス、倒立式ハイトアジャストシートポストを開発!

DTスイス、倒立式ハイトアジャストシートポストを開発!

DTスイス・232ワンドロッパー

DTスイスがハイトアジャストシートポストをリリースするのはこれが初めてかと。

 

 

 

内部は至ってシンプル。スプリングとロックする機構のみ。

■スペック■
○トラベル 60ミリ
○素材 カーボン
○全長 400ミリ
○対応径 27.2、30.9、31.6(シム対応)ミリ
○重量 369グラム

https://www.pinkbike.com/news/first-ride-dt-swisss-new-232-one-platform.html

https://www.dtswiss.com/en/232one

TEXT

ハイトアジャストシートポストのメーカーとしてはかなり後発組となったDTスイス。しかし! かなり考え込んだ製品を準備してきたようです。

倒立式構造、さらにはヤグラに至るまでフルカーボン、内部構造は完全に機械式で油圧システムも持たない。トラベルも200ミリクラスが当然のようにある今の市場でたった60ミリ。中間でのストップ機能はなし。そこまで割り切った代償として、369グラムという重量を手に入れました。いやいや、XC用と割り切った考えは潔ささえ感じます。素晴らしい!

最初に見たときは、クロスが見えない&マット仕上げで仕上げの滑らかさも手伝ってアルミ製だとばかり思って居ましたが、メーカーサイトにも行って確認しました。本当にカーボンです。

昨年からDTが開発していた新型サスペンション『ワン』シリーズの一環として登場させました。フロントサスにもノーマルアーチとなったF232ワンとF535ワンに『インコントロールダンピング』という従来からのODLセットアップを組み込んだダンパーと2室構造のエアスプリングを備え(従来はコイル&エアー式だった)、何よりハード化する世界のXCレースコースに対応するために高剛性化しているこのファミリーに組み込んできたというところが気になります。

倒立形式もおそらくこのワンの高剛性化のコンセプトから産まれたモノでしょう。一般的に径が太い方が剛性は増します。それでいながらカーボンを全体に採用することによって軽量化を両立する、うーん、野心的な製品です。

ただ! キャニオンと共同開発したようで、独占期間が設けられて居ます。それ以外のメーカーが採用するためには1年待つ必要があるのだとか。一般販売はどうなのでしょう?

この232ワンドロッパー、XCにもハイトアジャストシートポストを定着化させる立役者になれるのか? 楽しみです。

 

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