ハントのカーボンスポークホイールにディスクブレーキモデルが登場!

ハントのカーボンスポークホイールにディスクブレーキモデルが登場!

ハント・44 & 54 UDカーボンスポークディスクブレーキホイールセット

結構早く出て来ました。

 

 

□44&54 UDカーボンスポークディスクエアロカーボンロードホイール□
■スペック■
●リム 東レ・T700&T800 UDカーボン サイド&ベッド部3Kカーボン フィラメントワインディング 外幅29ミリ 内幅ミリ 高さ44&54ミリ チューブレスレディ
●ハブ 6061-T6 CNCアルミボディ 7075-T6アルミスルーアクスル EZOベアリング F;12×100ミリ、R;12×142ミリ、12×135ミリ、10×135ミリ
●スポーク UDカーボンファイバースポークF;18、R;20(ローターサイドのみ2クロス)
●ニップル テーパーロックニップル
●制限体重 100キロ(バイクとライダー合計)
●重量 1398グラム(44)、1427グラム(54)

 

カーボンスポークとスチールスポークの比較。最初の波形は同じくらいまで跳ね上がるが、収束の速さが桁違いであることが分かる

 

他社との抵抗値の比較。ジップやDTスイスを越えている

 

Hunt UD Carbon Spoke Disc road wheels spin up ultralight & aero, super stiff & serviceable, lifetime all-road performance

HUNT 44 UD Carbon Spoke Disc Wheelset

TEXT

先日カーボンスポークを採用したハントのホイール、36UDカーボンスポークホイールを取り上げましたが、すぐさま次作が用意されました。時流を逃さないディスクブレーキモデルです。

カーボンスポークは5〜10倍の強度があるということになっています。それでいて重量は軽くなっているのでしょうから素晴らしいですね。これが効いているのはスポーク本数です。ロードホイールは空力と軽さを求めた結果、スポーク本数を減らす傾向があります。例えばカンパニョーロのボーラを例に取れば、フロント18本リヤ21本です。そしてディスクブレーキモデルはフロント24本リヤ24本です。これはディスクブレーキが導入されたことでハブとリムの間に掛かるストレスが増大。それに対する対策として空力を犠牲にしてスポークを増やしたのです。

ところが! このハントのHunt 44 & 54 UDカーボンスポークディスクブレーキホイールセットはフロント18本リヤ20本というレイアウトをとり、キャリパーリム仕様のUDカーボンスポークホイールセットの16本、21本とほぼ同等です。それでいながらディスクブレーキに耐えうる能力を発揮しています。一体型カーボンスポークだと本数は減らせるでしょうが、このハントのホイールは容易に交換できるメンテナンス性の良いホイールという所に他にはない価値があります。ハントでは20本のカーボンスポークホイールと24本のスチールホイールをテストにかけたそうです。結果は6%ほどカーボンスポークモデルの方が高いと出たそうです。減らして尚この値。いやあ、夢がひろがりますねえ! この強度(空力)のためにカーボンスポークを採用するメーカーが増えることは必至です。

そしてリムの設計もリム幅はよりワイドへ。外幅は29ミリです。ごんぶとと名高いジップ・404ファイアクレストクリンチャーが26.4ミリ、454NSWカーボンクリンチャーが27.8ミリなのでそれらを上回っています。すげえ……。推奨タイヤは25〜28cなので、よりこのリムを生かすものが良いと言うことでしょう。23cも着けられるようです。

ベアリングに北日本精機EZOが用いられているのも面白いですね。海外というか自転車界ではあまり見かけません。しかし間違いのない日本製です。様々なモノが海外に追いつき追い越されていますが、このジャンルの日本製の強さはまだまだ健在です。これからも頑張ってほしいものです。

このホイールにはライフタイムワランティが用意されています。しかも事故によるリム破損も回転部の故障も。イギリスでは壊れたらハントに送るだけで修理してくれるというという徹底ぶりです。このような体制にあるメーカーで日本製ベアリングが選ばれたのはうれしいですね。

全体の重量は決して超軽量級とは言えません。しかしキャリパーブレーキ並に抑えられたスポーク本数、さらにスーパーワイド化したリムというスペックを読み解いていけば、このホイールがかなりのポテンシャルを秘めていることが伺い知れます。まさにエアロディスクホイールの名にふさわしいプロダクトだと思います。

 

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