リヤディレーラー
フロントディレーラー
一番右がフォースワイド。タイヤクリアランスを確保するために一番左のフォースと比べて4ミリほど外へオフセットされている
クランクセット
○歯数 43×30T
○クランク長 165、167.5、170、172.5、175、177.5ミリ
○チェーンライン 47.5ミリ
○Qファクター 150ミリ
○PCD 94ミリ
カセットスプロケット
○歯数 10、11、12、13、15、17、19、21、24、28、32、36T
■スペック■
○素材
○ピストン
○レバー
○重量 グラム
New SRAM Force AXS wide-range gravel road group adds easier gears, more tire clearance
https://www.cyclist.co.uk/reviews/8180/sram-force-etap-axs-wide-gearing
TEXT
面白い追加です。いや、時代の流れに沿っていますか。
ここになりコンポーネント、ダブルタップレバー、ブレーキセットなどはフォースアクセスと完全互換だといいうことです。ギヤとその変速機にはキャパシティというモノがありますが、このワイドのリヤディレーラーはもっともクロスレシオの10〜26T以外の3種(10〜28、10〜33、10〜36T)は使用できるようです。フロントシングルにも組み合わせられるようですが、チェーンラインはどうなるのでしょうかね?
このワイドという名称はワイドタイヤとワイドレシオ両方に対応というところから来たようです。一見すると完全にグラベル用で、シマノ・GRXに真っ向から勝負を挑む製品ですが、話を聞けば、急坂やツーリングにも使って欲しいとあります。そこまでカリカリと考えずに、ローレシオのギヤ設定を楽しんで欲しいというのがスラムの考えのようです。
このフロント43×30Tにリヤ10〜36T(500%以上!)というギヤテーブルは、2007年発売のXTR・M970シリーズが44×32×22T、11〜36T(10速)でした。結構近い数字です。ホイール径が違うとは言え、いや、もうXCは29erだったので、車輪径はおなじですか。タイヤを入れればMTBのほうが車輪が大きいくらい。それとほぼ同じ。回転系ペダリングが主流とは言え、えらいローレシオな時代ですねえ……。昔12〜23Tでなければ、ロード乗りではない! などとも言われた時代はいったいなんだったのでしょう(笑)? まあそれでもレッドではなくフォースで出してきたところが、重量と速さが重視されるロードコンポですね。
左がノーマルのフォースアクセス、右がアクセスワイド
リヤディレーラーが再設計されたとあったので、ちょっと比較して見ました。言われてみればネジの配置や細部が異なっています。Bナックル部(ハンガーボルトやパンタグラフが取り付けられているブロック)が下になって居るようです。ケージも同じ長さのようです。MTB用ディレーラーのクラッチ機構はなく、油圧ダンパー式のオービットチェーンマネージメントシステムも同様です。
フロントセットは太いタイヤ以外の用途には無縁かも知れません。しかしリヤは一般人にはこちらの方がローレンジへのキャパが広い分、標準となるかもしれませんね。もちろんトータルキャパシティも鑑みなくてはいけませんが。
地味ながらかなり注目なフォースワイドです。