ヤマハ・Eバイクモーターユニット、ヨーロッパ法人がコーディネート開始

ヤマハ・Eバイクモーターユニット、ヨーロッパ法人がコーディネート開始

https://www.bike-eu.com/sales-trends/nieuws/2020/05/yamaha-moves-oem-e-bike-business-to-european-headquarters-10137811

https://www.e-bike-tuning.nl/yamaha/

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いよいよヤマハがEバイク事業に本気になるようです。

今まではどうしていたのかというと、日本の本社からオランダ・アムステルダムにあるヤマハモーターヨーロッパの支社に指示を出していたそうです。それがより市場に近づくために支社にコーディネートの権利を移した模様。ドライブトレインの配布に加えて、パーツの供給も行われるとのこと。2020年末までに移行は完了予定です。

どうもこの自転車界数十年に一度の変革にヤマハは全くついて行けてなかったようです。確かに海外メーカーでヤマハのユニットを採用しているメーカーと言えば……、ぱっと思いつくのはジャイアントくらいしかありません。基本はボッシュ、次点でシマノ、軽量性を重視すればFATUAかEバイクモーションくらいです。

おそらくヤマハはあまり自転車のことがわかっていないのでしょう。いや、そう書くと誤解がありますか。ジャパニーズ電動アシスト自転車のプロであっても、Eバイクのことが分かって居ないのです。Eバイクはあくまで欧米のスポールバイクカルチャーの延長線上にあります。ヨーロピアンバイクを深く理解しなくてはならないでしょう。モーターサイクルとは似て非なるモノですから。それには日本からの指示ではとうてい追いつかない。なのでヨーロッパ支社に権限委譲と言ったところなのでしょう。

なるほどなるほど、日本人としてはうれしいのかうれしくないのかよく分からないニュースです(苦笑)。この記事を載せたバイクヨーロッパもヤマハがEバイクの元祖であると認知していて、パナソニックとともに日本での法整備に一役買ったことも記しています。そしてヨーロッパの法律はそれを基礎としたとも。

それでもまだ遅くないとも書かれています。ヤマハのネームバリューと技術は世界でも十分信頼に足るのでしょう。すでにBtoBベースでは本格的に動き出しているようで、2021モデルで爆発的に出てくるかもしれません。本当はユーロバイクがその発表の場になったのでしょうが、残念ながら今年は違う形での発表となるでしょう。

このコロナパンデミックで実は自転車は販売が伸びています。外に出てはいけないのになんで? とも思いますが、バスや電車などに比べて他人との接触が圧倒的に少ないからだとか。しかもアシスト付きのバイクなら、長距離や坂道も行けます。先行を許したボッシュに猛追し、Eバイク界におけるシマノ的存在になることも……、ヤマハヨーロッパの活躍次第では夢ではないかもしれません!

 

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