キャノンデール、DH界へ帰還へ!

キャノンデール、DH界へ帰還へ!

おお! キャノンデールが!! DHモデルを!!!

 

 

http://www.velovert.com/information/14601/cannondale-factory-racing-le-retour-du-double-amortisseur

TEXT

これは、意外且つ、うれしいニュースです。

今の若い人はキャノンデールをどんなイメージで受け取って居るのでしょうか? 最先端のロードバイクメーカー、スカルペルに代表されるXCレーシングチーム、ジキルなどで行うエンデューロ(フリーライドは古いかな?)? ここらへんも確かにキャノンデールの確立したブランドイメージに間違いありませんが、古参のMTB乗りにはレース界を席巻したボルボ・キャノンデールチームがなじみ深いかと。このチームはXCにもDHにも強いチームで、常にトップを競っている実力派でした。終盤にはセドリック・グラシアも在籍していました。しかしチャプターイレブンによって身売りした後は開発費、維持費が嵩むDH部門は閉鎖されてしまいました。DH部門の復活は15年ぶり(厳密ではありません)になります。

□スーパーV4000□

http://community.vintagecannondale.com/showcase/super-v-dh-4000.1157/

□ジェミニ□

https://www.vitalmtb.com/features/Cannondales-Weird-and-Wild-DH-Bike-Prototypes,154

過去のキャノンデールはスーパーV4000、DHアクティブ、ジェミニ、グラシアなど非常に個性的なDHバイクを製作していました。中でもスーパーVシリーズは革新的で、倒立式デュアルクラウンフォーク、ディスクブレーキなどそれはそれはあこがれたモノでした(笑)。

そこにはこの新型にも通じる、ツインショックユニット搭載モデルも存在しました。まさにそのままジェミニ(双子)と名付けられたバイクです。ツインショックタイプはキワモノに見えますが、実は結構存在します。90年代のショックは径も長さも小型で、熱だれがかなりありました。それを補うために考えられた手法だったのでしょう。主流にならなかったのは、重量を重んじる傾向が強かったためかと。これは大容量ダンパー搭載ショックの登場によって基本的にはなくなっていきます。

このキャノンデールの新型を見ていきましょう。

ホイールはマジックマーリーの29erのようです。ここは当然のスペックですね。フレームはフルカーボン。これも最新バイク必須のスペックです。アルミフレームでテストとかではなく、ある程度のレベルでもカーボンで作ってしまうのが最新技術の恐ろしいところです。

問題はリヤサスペンションです。ツインショックと書きましたが、厳密には異なります。片方はダンパーだけだからです。なのでツインダンパー・ワンスプリングというのが正しいでしょう(ただ動画ではダウンチューブに内蔵された方のユニットにスプリングが着いているところもあります)。まあ手間なので書いていく上ではツインショックをします。どちらのダンパーもプッシュ式で入力されるようです。バックトライアングルは基本的に4バーリンケージに見えます。リヤエンドのチェーンステー側にホルストリンクが確認出来ます。ペダリング効率を向上させるためにチェーンはプーリーを介して上から取り回してチェーンリングに収まるようになって居ます。

先ほど昔のユニットでは力不足だったと書きましたが、能力をいたして居るであろう最新の機材に置いて敢えてキャノンデールがツインショックにしてきた意図はどこにあるのでしょう? しかも重量をみじんも気にしないコイルショック。単純に考えるとホイール径の拡大によるエネルギー量に対応するためなのでしょうけど……。29erDHは本格化してまだ数年ですから、模索段階なのかもしれません。私も近くで乗ってる人がいないので、感想すら聞けていません(涙)。実際どうなんでしょうね?

開発者の名前にウェイド・シモンズが見かけられました。彼の力量は間違いないのでこのバイクも信頼に足るものかと。キャノンデールの技術者はトム・ダンカンの名前が見られます。フォックスからはジョルディ・コルテスが参加しているようです。

DHはなんだかんだでMTBの花形です。そして最も技術力を試されるバイクでもあります。キャノンデールに10年以上のブランクを覆す力があるのか……、私はあると踏んでいます!

いや、楽しみですねえ!

DH BIKEカテゴリの最新記事