ディスクローターの消耗が一目で! バーズマン・ローターウェアインジケーター

ディスクローターの消耗が一目で! バーズマン・ローターウェアインジケーター

https://www.pinkbike.com/news/randoms-day-2-core-bike-2020.html

http://birzman.com/products_2.php?uID=2&cID=4&Key=327

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あー、良い物ですねこれ。

ディスクローターの消耗度合いを一目で判断できるツールです。このツールが示す部分に収まってしまったら、寿命だよというサインです。

左から順に、テクトロ・TRP・Eバイク(2.0ミリ)、マグラ(1.8ミリ)、スラム(1.55ミリ)、ホープ・シマノ(1.5ミリ)となっています。

シマノを例に挙げると、新品時は1.8ミリだったはずです。それが削れて1.5ミリまで、もしくはアルミ地が見えるまで使用できるとメーカーアナウンスされています(https://si.shimano.com/pdfs/dm/DM-MBBR001-02-JPN.pdf)。いや、かなり使えますね(笑)。ですがそこに行く前に交換することをお勧めします。それはシマノがクラッド材を使用しステンレス層がなくなると摩擦係数が一気に変わってしまうということだけでなく、それほど薄くなるとローター全体の剛性が落ちてしまうからです。ローターの剛性はとても重要です。それはピストンの押し具合に匹敵するほど。ここは命が掛かっていますから、早め早めに手を打ちたいところです。

ちなみにシマノのローターは左右でステンレス層の厚みが異なります。それは両方側同時に削れきってしまってブレーキングパワーが一気に落ちてしまうのを防ぐためです。とてもよく考えられています。

他社を見てみると、スラムはほぼシマノと一緒ですが、マグラが一気に厚くなります。シマノの新品時の厚さで交換です(笑)。そしてテクトロ・TRP・Eバイクは2.0ミリというマグラの新品時の厚さです(笑)。Eバイクは分かります。やはり従来のノンアシストバイクとは負荷が異なるでしょうから。しかしテクトロ系は……? なんなんでしょう? ここまでコンセプトが異なることはバイク系では珍しいですが、TRPが結構好評であるという意見の秘密はここらへんにあるのかもしれません。

ノギスやマイクロメーターがあれば事足りる話です。しかしれでは嵩張ってしまいます。このインジケーターなら、キーホルダーや工具入れにちょっと着けておくだけで簡単に測定することが出来ます。もちろん精度はそれなりですが、ここはそこまでのものは必要ありません。消耗が分かれば良いのです。そうなるとこの工具、とても優れものかと。

コンマ1ミリの世界は一般人には見分けが付きません。タイヤの空気圧と同じく、しっかりとした基準によって判断すべきです。ハードに乗り込む人、毎日走って居る人は持ち歩くか近くに置きたいツールですね。

 

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