キャノンデール・システムシックス、オフィシャル!

キャノンデール・システムシックス、オフィシャル!
目次

キャノンデール・NEWシステムシックス

2019年、最注目のエアロロードと言っても良いでしょう!

 

 

 

 

シマノ・Di2用のジャンクションボックス、スイッチプレート。結局電動コンポ用のこういった装備は対シマノしかない。

 

ポストもノットコンポーネント。カーボン製で、後端がすとんと断ち切られたカムテールデザインを採用している

 

新作となるホローグラムホイール・ノット。外幅32ミリ、高さ64ミリ。重量1600グラム。ホローグラムハブ(DTスイス製)F:100×12ミリスルーエンド、R:142×12ミリスルーアクスル。スポーク:DTスイスエアロライトストレートプル。チューブレスレディ。ディープ、ワイドと言った最新のリム空力理論を投入している。最大30Cのタイヤを履くことが可能。フレームやフォークとの隙間を考えた場合、ひょっとすると28Cあたりがもっともマッチするのかもしれない

新たなシステムシックスを構成するノットコンポーネント。ハンドルセットもモジュールコンセプトで作られている。凝ったデザインをしているが、ステム部分はアルミ製。2Dプレスをした後、3D切削加工を施される

データ

 

 

ラインナップ

□システムシックスハイモッド デュラエースDi2□

 

□システムシックスハイモッド アルテグラDi2□

 

□システムシックスハイモッド デュラエース ウーマンズ□

 

□システムシックスカーボン デュラエース□

 

□システムシックスカーボン デュラエース□

□システムシックスカーボン アルテグラ□

□システムシックスカーボン アルテグラ□

 

 

https://www.bikeradar.com/road/news/article/cannondale-systemsix-52536/

Is new, aero disc Cannondale SystemSix the Fastest Road Bike in the World?

https://www.cannondale.com/en/USA/Bike/ProductDetail?Id=283c845b-e382-498d-8e96-00323482d00e&parentid=undefined

TEXT

遂に出て来ました。今まで出ていたのとフレームはほぼ変わりないかと。しかしシートポストだけだったシステムシックス用コンポ・ノットがハンドルセット、ホイールと導入され、完成車として一層空力性能を向上させて登場となりました。

メジャーメーカーでは最後発となりますか? 最近のロードバイクトレンドでは最も売れたかな? というジャンルに置いて商品をリリースしてこなかったキャノンデールもかなり良い度胸だと思います(苦笑)。それでも出て来たと言うことは、キャノンデールが何らかの価値を見いだしたかはたまた選手の要求だったか、ひょっとしたら販売店からの要請だったのか……。

今回開発に携わったのは空力の専門家、ネイサン・バリー。3年半の歳月を費やしてシステムシックスは完成しました。キャノンデール曰く、75キロのライダーが300Wを出しているとき、30Wを節約できるとのこと。……この手の話はエアロロードの開発話を聞けばいくらでも出てくるのですが(苦笑)、当てになるようで当てになりません(笑)。今現在トレック・マドンやスペシャライズド・ヴェンジなどが高い評価を受けているのは走りで実証しているからです。空力のためにペラペラの鉈のようなデザインでも空力性能は高いですが、平地以外のシチュエーション、上り、下り、スプリントなどには対応出来ません。結局今のエアロロードとは、オールラウンドバイクに他なりません。そしてキャノンデールは今までのフラッグシップだったスーパーシックスを越える総合性能を持つに至ったと主張しています。

各チューブの形状はNACAデザインとカムテールのハイブリッドです。F&Rともにラピッドスルーアクスルを採用。なにより特徴的なのはダウンチューブのヘッドチューブ側のフォーククラウンへ広がるようにデザインされた『CHINE』という形状です。フォークからダウンチューブに来る空気の流れを整える働きをするのだとか。これはまだ他にない形状ですから、効果が気になるところです。ジオメトリーは結構普通です。チェーンステーに至っては47~62ミリのサイズまで405ミリと同一です。カーボンの積層は変えているでしょうが、ちょっと……。まあリヤエンドは広くなりディスクブレーキ装備バイクになったのに、頑張った数字と言えます。重量は素っ裸のミディアムサイズで981グラム、小物や塗料を含めると1116グラムとなるようです。

上級モデルはパワーメーターを組み込んだホローグラムクランクを装備しますが、アクティベーションに別料金が掛かるそうです。……こういう所は、なんだかですね(苦笑)。

またロードバイクホイールでは初めてであろうオリジナルホイール・ノットは、ハブ、スポークをDTスイス製、リムをヘッドからパテントを借り受けて設計されています。64ミリのハイトと1600グラムの重量だとちょっと重そうなのですが、これは走りそうなホイールです。32ミリ幅というのは、今幅広リムだと先頭を走っているジップ・303が28.9ミリですのでそれを遙かにぶっちぎってしまっているわけです。幅広というのは剛性を高めるという意味もありますが、ヨー方向からの風に強くもします。そしてチューブレスレディ。期待せざるを得ないでしょう(笑)!

ラインナップは豊富ですが、基本的にアルテグラ以上のハイエンドのみ。さらにフレームはハイモッドとカーボンの違いがあるので要注意です。

フレーム、フォーク、ハンドルセット、シートポスト、クランクセット、ホイールとがっつりと可能な限り手を入れたシステムシックス。今はあまり言われませんが、モジュールコンセプトというのはエアロに対して有効であるということをこのシステムシックスは示してくれるのではないでしょうか?

 

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