ビアンキにディスクロードが2種類追加!

ビアンキにディスクロードが2種類追加!

ビアンキ・
オルトレXR4ディスク&インフィニートCVディスク

注目すべきはオルトレです。なんとフォークコラムが上から下まで1.5インチなのです! ビアンキはディスクモデルに対して、こういった対策を取ってきました!

 

 

  

 

 

●スペック
■フレーム CFVデザインカーボン カウンターヴェイル 142×12ミリスルーアクスル プレスフィットBB 32ミリタイヤまで可
■フォーク フル1.5インチコラム カーボン 100×12ミリスルーアクスル
■重量 フレーム:990グラム(55サイズ)、フォーク:420グラム

 

インフィニートCVディスク

 

●スペック
■フレーム カーボンモノコック 142×12ミリスルーアクスル プレスフィットBB 32ミリタイヤまで可
■フォーク ワンポイントファイブテーパーコラム 100×12ミリスルーアクスル
■重量 フレーム:950グラム(55サイズ)、フォーク:390グラム

Bianchi 2019: Oltre XR4 Disc, Infinito CV Disc e Aria e-Road. Ci sono tutte le ultime tendenze

TEXT

今、特殊なコラムを採用しているのは……、ジャイアントのオーバードライブ2くらいじゃないでしょうか。あれは下が1.5インチで上が1-1/4インチで、ステムクランプ部分がスーパーオーバーサイズという珍しいセットです。ですがアルミもカーボンも多彩な寸法を揃えているので、ポジション出しが出来なくなることはありません。しかしあれは巨大企業ジャイアントだからこそできることです。他にはキャニオンもありましたか。今はどうでしたか?

ビアンキのエアロロード・オルトレXR4はコラムを上から下まで1.5インチ、要するにワンポイントファイブにしてきました。このサイズは一時期DH用MTBに採用されましたが、結局根付かなかった過去があります。それをロードに持ってくるとは……。ロードバイクも進歩に貪欲です。

まあエアロロードのインテグラルハンドル標準化というこの流れの中では、そこまで難しくなかったのかもしれません。ハンドルセットはヴィジョンですが、オリジナルモデルでしょう。コラムというかアヘッドスペーサーを巻き込んだインテグラルハンドルセットはけっこう出て来ているので、コラムクランプ部分が大きくてもそこまで違和感はありません。フォークブレードの逆アーチは曲がりがそれほどきつくなくなりました。この効果がどうなんでしょう。

オルトレは最近では珍しくなった1本型のシートステー集合部はほぼトップチューブと交差するほどの高さまであり、シートステーも他のモデルほど広くなっていません。ダウンチューブもカムテールデザインではなく、後端が細くなっているNACAデザインです。剛性的にはカムテールデザインの方が優れますから、そこらへんを足し引きするためにワンポイントファイブコラムを採用したのかもしれません。

形状はCFVでエアロダイナミクスに優れ、カーボンの間に仕込まれたカウンターヴェイルによって振動吸収性も高い。アンダー100-グラムのフレームはエアロロードとしては十分軽量であり、ディスクブレーキによって制動力も保証されている。いやこれ、相当良いバイク何じゃないでしょうか?

そしてインフィニートCVディスク。エンデュランス用のロードバイクにはディスクブレーキは高い相性があります。フォークを見れば、このインフィニートのコラムはオルトレXR4と異なり普通のワンポイントファイブテーパーコラムです。こちらはそこまで剛性を高める必要がないと言うことなのでしょう。

エアロモデルでないためか、ケーブルが一部内蔵といった感じで収まっています。一般人が使うには、確実にこっちの方が良いでしょう。もしトラブルがあった時こういうふうに出ている部分があると、問題箇所を特定しやすくなるからです。ビアンキはエンデュランスバイクということで、そこまで考えたのかもしれませんね。

シートステー集合部には2本タイプにみえるのですが、どちらかというとモノステーを肉抜きしたようにも見えます。フレーム重量は両バイクともほぼ同じ。それでいながら役割をまったく分割しているところにビアンキの層の厚さが伺えます。

ROAD BIKEカテゴリの最新記事