アメリカンイーグル・アトランタ2.0
なんというか、意外すぎるメーカーを見かけました。結構キャリアのある人でないとわからない、アメリカンイーグルです。バート・ブレンチェン、懐かしいですなあ……。
縦方向に極太なチェーンステー
ローターのクランクセットを使用。チェーンリングは楕円ではない模様
XCでは定番のスラム・XX1イーグル
マグラはスペシャライズドチームとも契約して、さらに知名度を広げようとしている?
DTスイスはXCにおいてアメリカンメーカーに劣らない地位を築いている
当然のごとくフロントシングルだが、やはりリモコンとして左ポジションは使われる。上はフロントフォークのコントロール、下はハイトアジャストシートポストのロック切り替え
●スペック
■フレームサイズ 29er
■素材 東レ・T700、T800カーボンコンポジット
■フレーム 148ミリブーストエンド、27.2ミリシートポスト、BB30、インターナルケーブルルーティング
■サイズ スモール、ミディアム、ラージ
■重量 フレーム:950グラム(ミディアム)
ジオメトリー
https://www.pinkbike.com/news/tech-randoms-nove-mesto-world-cup-xc.html
TEXT
開催しているXCワールドカップで、ヤナ・ベロモイナが乗っています。久々の復活どころかワールドカップでの実戦投入とは、恐れ入ります。
そしてホームページを見に行ってみました。あ、.onlineとなっています。ということは復活したばかりなんでしょう。中を読み進むと実際、2000年あたりでスポーツバイクの活動が止まっていたようです。アメリカンイーグルが再び活動を再開するきっかけは何だったんでしょう? ここ数年でMTBがことさらわき上がっているということ? 日本では分からない何かが……?
アトランタ2.0をよく見てみると……、うん、最新のスペックになっています。フロントディレーラーは取り付けを想定していないでしょう。その流れでフロントシングルのための空間を最低限確保して、あとは使いたいようにフレームを配置しています(笑)。極太のダウンチューブ、BB30を採用しさらにチェーンリングを追い越すほどの圧倒的ボリュームのBBゾーン、そして一度下に落ちてからリヤエンドに向かう縦長ボックス構造で左右非対称のチェーンステー。おそらくライダーの脚力を余すことなくホイールに伝えるバイクではないかと。その反動とも言える体への負担になる剛性は横方向に潰されたトップチューブと細身のシートチューブで逃がしているようです。
これからアメリカンイーグルは、今現在はピックアップされているカーボンリジッド・アトランタ2.0のみですが、フルサスペンションバイクやグラベルロードもラインナップする予定があるようです。確か昔は高級ラインナップは外注でしたが、カーボンフレームは外注でも今は居たって普通です。どんなアイディアがあるのか? アメリカンイーグルにはそこが問われてくるでしょう。
第一弾は成功したと私は思います。